- おしゃれで機能的な外構を作りたい
- どんな外構が作れるのか知りたい
- 外構で失敗したくない
上記のように考えている人は多いでしょう。外構は住宅全体のイメージを決定づける重要なポイント。やはりこだわりを持ってデザインしたいところです。
今回は特にクオリティの高い外構の施工事例や成功させるポイントについて解説します。本記事を読めばこだわりの外構を実現するまでのプランが見えてくるはずです。
Contents
こだわりの外構成功事例5選
さっそく、オーナーのこだわりが反映された外構の工事実例を見てみましょう。成功したケースから、デザインや設計のヒントが得られるかもしれません。
写真と解説を見ながら、こだわりに触れてみましょう。また自身が「素敵だ」と思えるようなポイントも探してみてください。
緑の豊かな庭とウッド調の組み合わせ
庭部に多種多様な植栽を配し、緑豊かで落ち着く庭造りに。ウッド調の邸宅とカーポートとの統一がなされており、バランスのよいデザインです。
アプローチも緑に囲まれ、まるで森の小道のような美しさ、愛らしさが感じられます。
デザイン性の高いアプローチと玄関ポーチで高級感を演出
住宅に入る前でのアプローチと玄関ポーチは、こだわりの見せ所。事例では模様つきのアプローチにアーチ状の玄関ポーチが高級感を醸し出しています。
建物に備えられたランプ型の電灯もポイント。統一感と、デザイン全体の引き締めに役立てられています。
「クローズド外構」で重厚感と安全性を確保
住宅を覆い隠す「クローズド」と呼ばれるタイプの外構です。重厚感のあるデザイン性とともに、セキュリティやプライバシーを高められるのがポイント。
所々に植栽を配することで無機質にならないように配慮されています。
シンボルツリーでよりコンセプチュアルに
庭部においてメインとなるシンボルツリーを配置することで、よりコンセプト感を際立たせた外構。
道路との間には余計な境界線や敷居がなく、開放感も感じられます。
階段によるアプローチと広い駐車スペース
こだわりのある外構作りでは、階段も随所に使われます。事例では石階段を設置して、遊び心溢れるデザインに。
また駐車スペースがしっかりと確保され、利便性や開放感にもすぐれています。
バランスよく配置された植栽は、四季折々の美しさを表現します。
外構とは?こだわりを持って作る意味やメリット・デメリット
「自宅でも、こだわり抜いた外構を作りたい」と思っている人は多いでしょう。その場合に重要になるのは、そもそも「外構とはどこまでの範囲を示すのか」を理解することです。
そのうえでこだわりを持って作る意味合いや、そのメリットやデメリットについて理解しましょう。
外構=建物周りの構造物・周辺の総称
外構とは、建物周辺にある構造物、あるいはその場所全体を指します。「庭周り」などと解釈しても問題ありません。
具体的には以下が外構になると考えましょう。
- ガレージ
- 門
- 庭(植栽や池なども含む)
- カーポート
- 玄関ポーチ
- アプローチ
- 塀
- 物置
- 垣根
- 生垣
- 土間
- ポストetc.
一般にこれらはすべて外構として分類されます。また、室内設備を示す「インテリア」に対して「エクステリア」と呼ばれることもあります。
こだわりを持って設計する理由
前述した成功事例のように、外構には強いこだわりを持って設計するケースが多々あります。
それだけ力を入れる理由として、「自宅を美しく整えたい」、「安全かつ便利にしたい」という2点が挙げられるでしょう。
外構がキレイにデザインされていれば暮らしに対して満足感を持てます。
またこだわりを持って設計することで普段の生活が便利になり、よりよい暮らしが送れるようになります。
だからこそ外構は、注力されるケースが多いのです。
メリット・デメリット
こだわりを持って外構を作るには、以下のようなメリットがあるでしょう。
- 美しい住宅のあり方が保たれる
- 住宅に対してより強い愛着が生まれる
- 駐車など、普段の暮らしが便利になる
- 生活感を抑えられる
- 隣家や道路との境界を明確にできる
- 塀やフェンスを用いてセキュリティを高められる
- ガーデニングなどをより深く楽しめるetc.
やはり理想的な外構を保つことにはさまざまなメリット、ひいては暮らしの上での楽しみがあるといえるでしょう。
一方で、外構にこだわりを持って設計することにはいくつかのデメリットもあります。
- 外構工事にかかる費用が大きくなる
- デザイン・設計次第ではプライバシーやセキュリティに問題が出てくる
- デザインに失敗することがある
最大のデメリットは、こだわりが強ければ強いほど外構工事に費用がかかることです。また、デザイン性を追求しすぎて外から暮らしの様子が見えやすくなったり、空き巣のターゲットにされやすくなったりするリスクもあります。
そしてこだわりを持ってデザインしたものの、あまり気に入らなかったというケースも。外構について考えるときは、こういったデメリットも踏まえておくことが大切です。
こだわりの外構を実現するためにかかる費用
外構にかかる費用は世帯ごとでさまざまですが、PRTIMESに掲載された以下のアンケートが参考になります。
エクステリア(外構)全体の工事にかかった費用は?(n=281) | |
100万円未満 | 24.2% |
100万円〜149万円 | 19.4% |
150万円〜199万円 | 15.3% |
200万円〜249万円 | 16.9% |
250万円〜299万円 | 4.0% |
300万円〜349万円 | 8.1% |
350万円〜499万円 | 3.2% |
500万円以上 | 8.9% |
(引用:PRTIMES)
4人に1人が、「外構の工事には100万円もかからなかった」と回答しています。
しかしデザインや利便性にこだわりを持つとするなら、通常よりも費用がかかるでしょう。そう考えれば200万円程度は予算として見込んでおきたいところです。
外構におけるよくある失敗例
外構は自分自身の思いやこだわりを反映し、自由度高くデザインすることが可能です。
しかし自由だからこそ、外構で失敗するケースも少なくありません。特に以下の失敗例は起こりがちなので注意が必要です。
- 植栽がない・少ない
- 手入れされていない
- モノがあふれて生活感がありすぎる
- 機能性がない
- 予算オーバー
それぞれについて詳しく解説するので、参考にしてください。
植栽がない・少ない
外構におけるよくある失敗例として「植栽がない・少ない」というのが挙げられます。わかりやすく言えば「みどりが少ない」というわけです。
外構の出来栄えや美しさを左右するうえで、ある程度の植栽は求められます。しかし極端なデザインを追求した結果、植物を完全に排するケースも。
もちろん、敢えて植栽をいっさい置かないというのもデザインのひとつです。しかし、ほとんどの住宅がそうであるように、多少みどりがあったほうが外構は美しく整う傾向にあります。
逆に石材や工業製品ばかりだと、堅苦しく無機質で、デザイン性が損なわれるケースがあります。
費用や手入れとの兼ね合いもありますが、外構ではある程度の植栽を確保する必要があるでしょう。
手入れされていない
手入れされていない外構も、よくある失敗例です。
外構は一度作って終わりではなく定期的にメンテナンスする必要があります。手入れせずに放置していると、以下のような問題が起こるでしょう。
- 植栽や雑草が成長して見栄えが悪くなる
- 植栽の枝が道路や隣家にまで伸びてトラブルになる
- 砂利や砂が飛び散る
特に雑草が生えてくるのは大きな問題で、これだけで外構の見栄えは損なわれます。統一感や高級感は失われ、建物自体も悪く見えるでしょう。
美しい外構が楽しめるのは、定期的なメンテナンスがあってこそです。放置するとあっという間に荒れてしまい、その美しさやデザイン性は失われます。
外構にこだわるなら、普段の手入れや清掃で常に美しく保つように心がけましょう。
モノがあふれて生活感がありすぎる
モノがあふれるのも、外構におけるよくある失敗例。洗濯物が丸見えだったり、埃の被った家財が露出していたりすると余計な生活感が出てしまいます。
美しくエレガントな外構を保つうえでは、生活感は邪魔になってしまうでしょう。
外構を設計する段階で、生活感はある程度おさえるように工夫できます。たとえば、余計な家財やゴミの保管場所を家の裏手側に配置すれば、外構の見栄えを保つことが可能です。
隠すべき部分は上手に隠し、外構全体の印象を高めましょう。
機能性がない
見た目を優先するあまり、機能性を損なうケースも多々あります。
外構を美しく整えることは、もちろん重要です。しかしそのせいで駐車が難しくなったり、住宅への出入りが遠回りになったりすることも。
もちろん「たとえ不便だったとしても、見た目が美しいのだからそれでよい」という考え方もあります。しかし最初はよくても長く住み続ける中で徐々に後悔が募ったり、家族からの同意が得られなかったりするケースも少なくありません。
外構の美しさを追求するあまり、機能性が損なわれないように注意する必要があります。
予算オーバー
外構工事の失敗例として予算オーバーも挙げられます。理想を追い求めるあまり贅沢な工事内容となり、気が付いたらとんでもない予算が組まれているケースが後を絶ちません。
そもそも建物や設備の時点で、予算調整に苦労している世帯がほとんど。さらに外構工事で予算オーバーしていると、今後の家計にも大きく響きます。
外構に対してはいろんな要望があるでしょうが、やはり経済的な兼ね合いを考え、ある程度セーブする意識が必要だといえるでしょう。
こだわりのある外構を実現するためのポイント
こだわりのある外構を実現するためには、大きく分けて4つのポイントがあります。
- オープンかクローズかを考える
- 周辺環境との調和を意識する
- 無理のない予算を組む
- 機能性を確保する
これらを知っているだけで、外構作りで失敗するケースはずいぶん少なくなるはずです。それぞれについて詳しく解説するので、参考にしてください。
オープンかクローズドかを考える
外構を考えるとき、まずはオープン構造かクローズド構造(セミクローズド)を考えましょう。これはデザインや機能性をもっとも大きく左右するポイントです。
オープン構造には開放感があり、スペースを広々と活用することができます。また、日当たりにも恵まれやすくなります。
クローズド、セミクローズド構造はプライバシーを確保しつつデザイン性や機能性を高めやすいのがメリッです。
まずは「開く」のか「閉じる」のかを選択し、全体的な方向性を見定めましょう。
周辺環境との調和を意識する
周辺環境との調和を意識するのも重要です。
たとえば周辺が緑豊かな環境であれば、外構も植栽を豊富に設置することで調和が保たれます。
また他の住宅のデザイン性に合わせていく工夫も求められるでしょう。
そのほか車道の幅(駐車のしやすさ)や日当たりなどについても、できれば配慮したいところです。
無理のない予算を組む
外構を作るには、もちろんこだわりを持つことが大切ですが、予算管理にも細心の注意を払いましょう。
住宅には今後もリフォームや修繕などで費用をかけることとなります。
外構に多額の費用をかけすぎると、思わぬ災害で想定外の出費があった場合に後悔する可能性があります。こだわりを追求しつつも、無理のない予算の中で実現するようにしましょう。
機能性を確保する
機能性を確保するのも重要です。外構ではデザイン性に執着するあまり、機能性を損なうケースが多々あります。
見た目が美しくても、日々の暮らしで不便を感じていては、むしろ不満が募るでしょう。デザインだけに執着するのではなく、機能性も含めてこだわりを持ちましょう。
こだわりの外構作りは計画的に!
本記事では外構作りの成功事例や実現のポイント、失敗例について解説しました。最後に重要なポイントをおさらいしておきましょう。
- 外構=庭やガレージ、門など、建物周りの構造・設備の総称
- 外構にはオープン・クローズド・セミクローズドなどの種類がある
- こだわりを持って設計すれば、美しい住宅・便利な暮らしを実現できる
- 住宅に対してより強い愛着も持てるようになる
- ただし、こだわりを持ちすぎると高額な工事費用がかかったり、デザイン性次第でプライバシーの問題が起こったりすることも
- 外構にこだわる場合は工事費用として最低200万円ほど予算を用意したい
- 外構作りでは、「植栽が少ない」「手入れが足りない」などの失敗例も
- こだわりある外構を作るには、全体のバランスや周辺環境との調和を考える
- 無理のない予算を組んだり、機能性に配慮したりするのもポイント
外構は「家の顔」ともいうべき重要な要素です。美しく、そして機能的にデザインできれば日々の暮らしは大きく向上するでしょう。
住宅に対する愛着も湧き、精神的にも豊かになれるでしょう。
しかし外構作りも、こだわり方を間違えると失敗して後悔するケースがあります。十分な時間を取り、どのような外構を作るのかゆっくりと検討してみましょう。
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もちろん外構・エクステリアにも注力しています。美しさや遊び心、そしてご依頼主様の大切なこだわりを反映して理想的なデザインを実現。
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