- 4人家族の間取りはどうやって選べばよいのだろう?
- 間取りごとでどんな暮らしになるだろう?
- 4人家族で一番フィットする家に住みたい
上記のように考えている人は多いでしょう。4人家族が住まいを考えるとき、広さや間取り、あるいは子供の希望など悩ましいポイントがいくつも出てきます。
そこで本記事では、選び方のポイントや間取りごとの暮らしぶりについて解説します。これから新しい住宅への引っ越しを考えている人はぜひ参考にしてください。
Contents
4人家族の間取りで大切なポイントは5つある
4人家族の間取りを選ぶうえで5つのポイントについて考える必要があります。
- 広さは最低でも50平米以上を確保する
- 部屋割りは子供の成長や性別に合わせる
- 夫婦の個室を用意するかを考える
- 家財の量や大きさと比べる
- 来客対応について考える
まず広さは50平米以上を基準として考えましょう。この理由については後ほど解説します。
そして子供の成長や夫婦の希望などを基準として、ベストな間取りを考えましょう。
4人家族なら広さは50平米以上
4人家族の場合は50平米以上の間取りが必要だと考えましょう。
この数字を基準としておすすめする理由は、国土交通省が発行する「住生活基本計画」というレポートにあります。同レポートでは世帯人数ごとで「健康的で文化的な生活を送るため、最低限必要な面積(最低居住面積)」というのが定められています。
そして4人家族の場合、その最低居住面積は50平米。つまりこれよりも狭い場所だと暮らしづらいというわけです。
ちなみに50平米では、たとえば以下の間取りが実現できます。
- リビング・ダイニング8畳
- 洋室6畳2部屋
- キッチン3畳
なお、住生活基本計画では誘導居住面積という水準も定められています。これは「その人数において豊かな住生活を実現し、多彩なライフスタイルを実現するために必要な面積」のことです。
つまり「より快適に暮らせる広さ」と考えましょう。
4人家族では誘導居住面積は以下のように定められています。
住宅の地域・型 | 広さ |
都市型(東京都心もしくはその周辺) | 95平米 |
一般型(郊外・都市部以外の戸建て住宅) | 125平米 |
(引用:住生活基本計画における居住面積水準)
つまり4人家族で間取りを選ぶとき、50平米以上は最低限確保しつつ、必要に応じて誘導居住面積あたりまでで検討するのがよいでしょう。
部屋割りは子供の成長や性別に合わせる
4人家族の住居について部屋割りを考えるとき、子供の成長や性別を意識しましょう。
小さいうちは、子供部屋は必須ではありません。しかし小学校高学年あたりからは部屋を与えたいところです。
子供の性別も考慮しましょう。男の子と女の子となると、将来的には別々で部屋が必要になります。
そうすると自ずと必要な間取りが見えてくるはずです。
余裕があれば年齢差にも注目しましょう。たとえば上の子が高校3年生、下の子が小学校6年生とします。
そうすると上の子の大学進学をきっかけに部屋がひとつ空くわけです。つまり下の子の中学校進級を機に新しい部屋を与えられます。
このようにして年齢差を踏まえておけば、将来的に間取りと部屋割りを有効に活用できます。
夫婦の個室を用意するか考える
続いて夫婦の個室を用意するか考えましょう。
仕事や家での過ごし方、趣味の内容によっては夫婦個別に部屋が必要です。そうなると子供部屋の用意を考えるなら最低でも3LDKの間取りが必要となります。
一方で双方とも部屋が不要なケースもあり、その場合は子供部屋を含めても2LDKで問題ありません。
子供のことを優先しがちですが、やはり夫婦がどのように過ごすかは重要なポイントです。「安くしたいから個別の部屋はいらない」とすぐに決めつけず、必要であれば夫婦の部屋を作ることも想定しましょう。
家財の量や大きさと比べる
4人家族の住居を選ぶとき、家財の量や大きさにも注意しましょう。家財が多い場合は保管スペースとして1部屋多く考えておいたほうがよいかもしれません。
特に趣味が充実してくると手狭になってくるケースが多々あります。現状と将来的な家財の量や大きさも、できるだけ考慮するようにしましょう。
来客対応について考える
4人家族の住居を選ぶときは来客対応についても考えましょう。 客間を設けるなら1部屋プラスで考えた方がよいでしょう。
あるいはリビングを広くして、多数の来客にも余裕を持って対応できるようにするなどの工夫も必要です。
4人家族の間取りごとでの暮らしぶりについて
実際に4人家族の暮らしぶりがどのようなものか、間取りごとにおさえておきましょう。
- 2LDKでも十分に暮らせる
- 3LDKは4人家族のスタンダード
- 4LDKならゆとりのある生活が可能
- 1LDKは少し狭い
基本は3LDKで、状況に応じて2、4LDKを選択する余地があります。1LDKについては手狭になりやすいのであまりおすすめできません。
それぞれの暮らしぶりについて詳しく解説するので、是非参考にしてください。
2LDKでも十分に暮らせる
4人家族は、2LDKでも十分に暮らすことが可能です。 子供、夫婦の部屋も用意でき、また費用もおさえることが可能です。そして出回っている物件数が多いので候補を数多く揃えられます。
【2LDKがおすすめのケース】
- 夫婦の個室があればよい
- 子供部屋はひとつあればよい
- 大きなリビングが欲しい
- 費用はできるだけおさえたい
- 子供が大きくなれば転居する予定がある
【間取り・部屋割りの活用プラン】
【例1】
- 子供部屋1つ
- 夫婦の部屋1つ
- リビングで生活
【例2】
- 1部屋を家族全員の寝室
- 1部屋を書斎
- リビングに勉強スペース
ただし、2LDKの場合は客間や夫婦個別の部屋を用意するのが現実的には厳しいでしょう。また、家財が多いとやや手狭になる点にも注意しましょう。
3LDKは4人家族のスタンダード
4人家族の間取りなら3LDKがスタンダードです。PRTIMESに掲載されたプレスリリースでは、以下のアンケート結果が得られています。
(引用:PRTIMES)
アンケートでは、4人家族において「最低限、3LDK必要」という意見がもっとも多く聞かれました。
部屋が3つあれば、夫婦と子供のプライベートスペースを確実に確保できます。また各部屋に収納スペースがあるので共用部分が散らかりづらいのもポイント。
【3LDKがおすすめのケース】
- 夫婦個別の部屋が欲しい
- 子供にはひとつずつ部屋を与えたい
- すでに子供が部屋を必要な年齢である
- ある程度予算に余裕がある
- 地方に住むことを想定している(予算をおさえられる)
【間取り・部屋割りの活用プラン】
【例1】
- 夫の書斎で1部屋
- 妻の化粧部屋で1部屋
- 子供部屋で1部屋
【例2】
- 夫婦で1部屋
- 男の子の子供部屋
- 女の子の子供部屋
実際に図面を見たり内見したりすると、3LDKには相当なゆとりがあるとわかるでしょう。費用も贅沢しなければ現実的な範囲になり、3LDKは4人家族にもっともおすすめです。
4LDKならゆとりのある生活が可能
4LDKの場合はさらにゆとりがあって、快適な生活を送れるようになります。単純に考えれば一人に1部屋割り当てることが可能です。
あるいはウォークインクローゼットとして1部屋使ったり、客間として温存したりする方法もあるでしょう。
【4LDKがおすすめのケース】
- 予算に余裕がある
- 一人に1部屋割り当てたい
- 客間やウォークインクローゼットなどを設けたい
- 部屋の広さよりも、数を優先したい
- 都心よりも地方に住むことを想定(予算が低くなる)
- 家財や洋服などが多い
- 来客が多い
- 両親・親戚などの集まりが多い
【間取り・部屋割りの活用プラン】
- 全員に1部屋ずつ割り当てる
- 夫婦・子供の部屋をひとつにして、余った1部屋を客間にする
ただし、子供が独立して家を出たあとは、部屋が空いてしまうかもしれません。しかし、空き部屋を趣味の部屋にしたり書斎として活用したりすることで、間取りを無駄にせず生活を向上させることが可能です。
1LDKは少し狭い
4人家族で1LDKの間取りは少し狭く、また不便を感じるでしょう。
子供が小さいうちは、リビングルームと寝室という分け方で住むことが可能です。しかし子供が大きくなってくると子供部屋を割り当てられず、スペース的には苦しくなります。
4人家族が1LDKに住み続けるのはかなり難しいと言えるでしょう。
4人家族にもっともフィットする家を見つけるコツと手順
4人家族にもっともフィットする家を見つけるには、以下5つのコツを実践しましょう。
- 購入エリアを絞り込む
- 間取りと広さを選ぶ
- 通勤・通学環境を確認する
- 周辺環境・治安を決める
- 設備を決める
まず最初に、どこで購入するのかエリアを絞り込みましょう。場所が決まれば費用や面積をある程度見通すことが可能です。
そこから、費用に無理のない範囲で、周辺環境や通勤・通学環境などに問題がないか確認していきます。
購入エリアを絞り込む
まず購入エリアを絞り込みましょう。ポイントはなるべく広めにエリアを広く取ることです。この方法で「少し郊外だが、環境や治安が優れている」といった物件をピックアップすることが可能です。
一方でエリアを絞り込み過ぎると物件の候補数が少なくなり、選択肢が減ってしまいます。また、上記のように「エリアには少し不満が残るが、全体的にはよい物件」を見逃す原因にもなります。
通勤・通学などで無理が生じない範囲で購入エリアを広く取るようにしましょう。
関連記事:土地探しのコツを知って、家を建てるのにベストな土地を選ぶ
間取りと広さを選ぼう
購入エリアが決まったら費用を考えつつ、間取りと広さを考えましょう。
先ほども触れたとおり、4人家族であれば間取りは3LDKがスタンダードです。また面積で言えば50平米は最低限必要だとされています。
ただし子供の成長や夫婦の希望次第では、2LDKや4LDKがフィットすることも。家族で話し合い、ベストな間取りと広さを見つけましょう。
通勤・通学環境を確認しよう
続いて通勤・通学環境を確認しましょう。
いくら費用や間取りがフィットしていても、職場や学校との距離感は無視できません。なるべく近く、最低でも毎日無理なく通える距離感を保ちましょう。
距離次第では購入エリアや間取り、あるいはその広さを見直す必要があるかもしれません。
子供の進学についても想定しておきましょう。幼稚園や小学校の位置は確認しておきたいところ。進学や私立入学を検討する場合は、そこへの通学についても想定する必要があります。
周辺環境・治安を決める
間取りと広さを選びつつ、周辺環境や治安についても考えましょう。具体的には以下の点についてチェックします。
- スーパーやコンビニなどがあるか
- 病院や診療所にはアクセスしやすいか
- 主要駅へのアクセスに不便はないか
- バス停などは近くに設置されているか
- 銀行は近くにあるか
- 各種配達サービスのエリア内に収まっているか
- 子供の遊び場はあるか
- 犯罪や非行などが問題になっていないか
上記のように周辺環境や治安についても、できるだけ事前確認しておきましょう。WEB上で地図や口コミを参照すれば、ある程度どのような場所か把握できるはず。
ただWEB上では見えてこない部分もあるので、現地を歩いたり車で走ったりして、確認しておくとよいでしょう。
関連記事:都心と郊外住むならどっちがいい?メリット・デメリットや選び方のポイント
設備や築年数について考えよう
最後に物件内の設備や築年数など、細かい条件を詰めていきましょう。間取りや周辺環境がフィットしていても、設備不足では暮らしには満足できません。
たとえば以下のような点に注目してみましょう。
- キッチンは最新グレードか
- オートロックは導入されているか
- ゴミステーションは便利な位置にあるか
- 駐車場は利用しやすいか
- リフォームはしやすいか
- バリアフリー化されているか
- 庭の広さは十分か
- 築年数は許容範囲かetc.
ただし、エリアや間取りがフィットしていて、さらに設備や築年数まですべて希望どおりの物件はまずないでしょう。
そう考えると絶対に譲れないポイントはおさえつつ、優先順位が低いポイントは妥協するなどの工夫は必要です。家族内で相談し、設備や築年数にどの程度こだわるのか相談するのがよいでしょう。
まとめ
本記事では4人家族の間取りについて解説しました。最後に重要なポイントをおさらいしておきましょう。
- 4人家族なら広さは50平米以上
- 部屋割りは子供の成長に合わせるのが基本
- 夫婦の個室を用意するかどうかも大切
- 家財の量や来客対応も余裕があれば考える4人家族は3LDKが基本
- 予算次第では2LDK・4LDKもあり
- 1LDKは少し手狭になる
- 間取り以外にも、購入エリアや周辺環境に注目
4人家族が暮らす住居としては、50平米以上を基準としましょう。そして間取りは3LDKが1番人気です。夫婦・子供とも快適かつ便利に暮らせます。
ただし費用や家族の希望次第では、2LDKや4LDKも選択肢として考えられるでしょう。家族全員、もしくは夫婦で話し合い、じっくりとベストな物件を探すことが大切です。
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