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モダンな外観の家を造るには?モダンな家にはメリットがいっぱい

住宅の外観デザインの中でも、シンプルなモダンスタイルは人気が高くなっています。モダンスタイルの家は印象的なだけでなく、さまざまなメリットもあります。

では、どんな部分にこだわればモダンスタイルの家が造れるのでしょうか。モダンな外観の家を造るためのコツをご紹介します。

家の外観でいうモダンスタイルとは?

「モダンとは、どういう雰囲気のことか知っている」「モダンかどうか、見れば分かる」という方でも、言葉だけで説明しようとすると、詰まってしまうのではないでしょうか。まずは、モダンスタイルの家とはどんなものなのか、改めて見てみましょう。

モダンとはシンプルで無駄がないこと

「モダン」とは、英語の「modern」をカタカナにしたもので、「近代的な」「現代的な」「最新の」といった意味です。ファッション業界でもよく使われる言葉ですが、無駄な装飾をできる限りなくして、シンプルな機能美を基本とするのがモダンスタイルです。

住宅でいうモダンスタイルとは、現代的で無駄がないデザインの家と考えてよいでしょう。シンプルなデザインの家は流行に左右されることがないので、時間が経っても古びた印象になりにくいことが魅力のひとつです。

また、シンプルな故に飽きがこないのも、モダンな外観の家のメリットといえます。すっきりした印象の家になるため、どんな街並みにも調和しやすいことでしょう。

機能を優先すると、デザイン性も高くなる

モダンスタイルとは、シンプルな機能美が基本となります。無駄を省いて効率的な家にすることで、デザイン性も高くなるのです

何かを美しく見せようと考えると、人はさまざまな装飾をつける方向に走りがちです。しかし美的センスがないと、ごちゃごちゃした印象になってしまい、美しく見えません。

反対に、装飾を省いて最低限の機能をもたせるだけにしたほうが、すっきりとした印象になります。これが機能美です。

機能美とは、シンプルを追求した中に美しさを見出すことだといってもよいでしょう。モダンスタイルの家は、まさに機能美にあふれたデザイン性の高い家だといえます。

モダンな家は建築費もリーズナブル

モダンスタイルでは、無駄なものはできる限り排除します。そのため、建築費もリーズナブルになる傾向があります

余分な装飾をつけなければ、当然のことながらその分だけ建築費は安くなります。ただ、モダンスタイルを追求するなら、浮いた分の建築予算をほかの部分を充実させることに充ててみてはいかがでしょうか。

モダンスタイルの家を眺めると、外壁の面積が広く目立つことお分かりいただけるでしょう。そこで壁材のグレードを上げると、さらに高級感が出てきます。

また、予算を断熱などの住宅性能を上げることに回せば、家の寿命も伸びるでしょう。断熱がしっかりした家は快適で過ごしやすく、冷暖房効率もよいので光熱費も抑えられます。

モダンな家はメンテナンスの手間も省ける

モダンな家は装飾が少ないだけでなく、凹凸も少ない直線的なデザインになっています。装飾や凹凸があると、その部分にほこりや汚れが溜まりやすくなります。

しかしモダンな家は、そういった汚れやすい部分が少ないため、そもそも汚れがつきにくいといってよいでしょう。そのため、日常の掃除やメンテナンスの際にかかる手間も省くことができます

モダンな家造りをする5つのコツ

さまざまなメリットのあるモダンスタイルの家ですが、どんな部分に気をつけたらモダンな家になるのでしょうか。モダンな外観の家にするためのコツを5つご紹介します。

直線的なラインにこだわる

モダンスタイルの住宅でよく見られるのは、直線的なデザインです。直線を強調したデザインにすることで、スタイリッシュでおしゃれな雰囲気になります

反対に曲線部分があると、優しさや柔らかさを感じることでしょう。モダンな外観を目指すなら、徹底的に直線にこだわることをおすすめします。

ポイントは、建物全体のシルエットをシャープにまとめることです。凹凸もなるべく減らしたほうが、シャープな印象になることでしょう。

さらに、建物の角に当たる部分の角度も重要です。90度の直角より尖った角があると、シャープな印象が強まります。例えば屋根を選ぶ際に、傾斜が一方向のみの片流れ屋根を選ぶと、先鋭的でモダンなイメージになることでしょう。

窓の配置やデザインにこだわる

窓はどんな住宅にも必ずついているパーツです。その窓の配置やデザインにこだわることで、モダンなイメージを演出できます

基本的には、縦横のラインを強調したほうがモダンでスタイリッシュな印象になります。ですから、窓を幾何学模様になるよう配置しただけでも、おしゃれな家というイメージを与えられます。

同じ面積の窓なら、大きな窓1つにするより、スリット窓や小さいスクエア窓を複数並べたほうが、縦横のラインが強調されることでしょう。

いくつもの窓が整然と並んでいる中、1つの窓だけが大きく外れた位置にあるというのも、窓の縦横ラインが強調されるのでモダンな雰囲気になります。

モダンスタイルは、無駄を減らしたシンプルさが基本ですから、窓の数を極端に減らしてしまうのも一つの方法でしょう。ただ窓の数を単純に減らすと、採光や通風が悪くなり、暮らしにくい家になってしまいます。

例えば、家を正面から見た際には窓の数が少なく見えるものの、サイドや背後にはきちんと窓を配置して、採光や通風を確保するというテクニックもあります。採光のみを確保するならば、天窓を造ってもよいでしょう。

アシンメトリーで印象的なシルエットに

建物全体のシルエットが対称図形になっている家よりも、非対称のアシンメトリーの家のほうがモダンな雰囲気になることでしょう

子どもに「家の絵を描いてみて」と頼んだシーンを想像してみてください。多くの子どもは、三角の切妻屋根で左右対称になった家を描くことでしょう。

子どもが左右対称の家を描くのは、そうしたシルエットの家が一般的だからです。大人でも「家」と聞くと、まず思い浮かぶのは左右対称の家という人が多いのではないでしょうか。

常識ともいえる一般的な家のイメージから遠ざかることで、おしゃれな雰囲気が演出できます。切妻屋根であっても、左右対称ではなく片側の傾斜を長くするなど、アシンメトリーにすると印象深くなることでしょう。

カラーは寒色系でクールな印象に

洗練されたモダンな雰囲気の家にするには、外壁や屋根などの色使いが大きなポイントになります。基本的には、白・グレー・黒といった無彩色にするか、ブルーなどの寒色系を選ぶとよいでしょう

家造りでいうモダンには「現代的」という本来の意味のほかに「都会的」「機能的」「洗練された」といったニュアンスが込められています。洗練された都会的な雰囲気を出すには、クールな寒色系が向いています。

赤やオレンジ、黄色といった暖色には、文字通り暖かさや優しさを感じさせる効果があります。ベースカラーが暖色系だと、クールで都会的な雰囲気とは離れます。

どうしても暖色系を取り入れたい場合には、無彩色や寒色をベースに、ごく一部分だけ暖色を取り入れてアクセントカラーにするのがおすすめです。暖色を目立たせながらも、全体としてはクールな雰囲気を出せることでしょう。

例えば、グレー1色の壁で一部分だけが木目の板張りになっている、外壁は薄いブルーで玄関ドアがえんじ色、といった色遣いです。

アクセントカラーを原色にすると、ぱっと目を引くインパクトがあります。彩度を下げた暗めの色合いにすると、洗練された落ち着きを感じさせます。

色でメリハリをつける

モダンスタイルを目指して外装に使う色数を減らすと、寂しい印象になってしまうことがあります。

例えば全面グレー色の壁で、窓などのアクセントになるパーツも少ないと、あまりにも無機質すぎて住みにくさを感じてしまうこともあります。そういった場合は、ギャップのある色を合わせてメリハリをつけることで、おしゃれな雰囲気になるでしょう。

白と黒、白とネイビーといった反対色のツートンカラーにすると、立体的でインパクトのある外観になります。

薄い青と濃い青、白と濃いグレーといった同系色の中でギャップのある色遣いにすると、ナチュラルで落ち着いた印象になります。

どの色を家のどこに使うかによっても、家の印象は変わってきます。

一番簡単なのは、外壁を濃いグレー、窓枠と玄関ドアを白にするといった、パーツごとに塗り分ける方法です。屋根がよく見えるデザインなら、壁を薄い青、屋根は濃い青にするといった塗り分けもよいでしょう。

外壁の半分を黒、もう半分を白といった大胆な塗り分けをするテクニックもあります。場合によっては、街並みに馴染みにくくなるリスクもありますが、センスを感じさせるインパクトがあります。

モダンな外観にする際に注意しておきたいこと

モダンな外観の家を造る際には、注意しておきたいことがいくつかあります。ここでは、気をつけたいポイントについてご紹介します。

家だけでなく、外構もシンプルに

モダンな外観の家にするには、家そのものの見た目だけでなく、門・庭・フェンス・カーポートといった外構にもこだわりたいものです。家自体はとてもシンプルでスタイリッシュなのに、庭がごちゃごちゃしていては、まったくおしゃれに感じないことでしょう。

シンプルなモダンスタイルにするなら、外構もシンプルにまとめたほうがより先鋭的な印象になります。色遣いも家と同じく、無彩色や寒色をメインカラーにすることで、統一感のある家になることでしょう。

反対に、庭に1本だけ低木を植える、門だけをナチュラルカラーにするといった、アクセントになるアイテムを外構に取り入れるテクニックもあります。

1カ所だけにアクセントをつけることで、先鋭化しすぎて住みにくそうな印象を和らげることができます。同時に、アクセントとのコントラストによって、家の持つモダンな雰囲気が引き立てられることでしょう。

モダンな家のデメリットも理解しておく

メリットの多いモダンな家ですが、当然のことながらデメリットもあります。住み始めてから後悔しないためにも、モダンな家のデメリットを十分に理解しておきましょう。

モダンな家は、直線的でシンプルなデザインのため汚れがつきにくいと言いました。しかし、シンプルなだけに、少しの汚れでも目立ってしまうというデメリットがあります

ほんの少しの汚れでもおしゃれな雰囲気が損なわれてしまうため、こまめに掃除やメンテナンスを行っていきたいものです。その際には、凹凸が少なく掃除がしやすいというモダンな家ならではのメリットが活きてくることでしょう。

また、できる限り無駄を省いたデザインは、モダンな家の基本です。そのため、軒の長さも短くしたほうがモダンな印象が強くなります。

しかし軒が短いと、風雨や陽光が外壁によく当たるようになり、家が痛みやすいというデメリットがあると同時に、汚れもつきやすくなります。

対策としては、耐久性に優れた外壁材にする、汚れにくい外壁材を選ぶなどが考えられます。外壁を濃いグレーにすると、汚れがついても目立たなくなります。

生活感がある設備を隠す

モダンな外観の家にするためには、生活感のある設備をうまく隠すことも大切です。生活感が出やすい物としては、エアコンの室外機や外壁に取り付ける給湯器などがあります。

玄関先や庭に、お買い物自転車や子ども用自転車が置いてある点も生活感を感じさせるポイントです。常にあるとは限りませんが、外干しの洗濯物も生活感を漂わせるアイテムでしょう。

エアコンの室外機や給湯器は、吸気口にも気を遣わなければならないので、隠すのがなかなか難しいといえます。外壁と同じ色に塗装するだけでも目立たなくできるので、設置の際に業者に相談してみましょう。

自転車は、玄関内に広めの土間収納を造り、そこに置くようにするのもおすすめです。建物内に置ければ風雨に当たることがないので、自転車の劣化も防げます。

洗濯物は、目隠しできるようバルコニーのフェンスを高めにする、バルコニーのフェンスに腰高の洗濯物干しを取り付けて高い場所に干さないようにする、乾燥機を導入して外干し自体をやめるといった対策が考えられます。

土間収納や目隠しのフェンスは、家の設計段階から考えておかなければなりません。モダンな家を造りたいなら、日常生活のさまざまなシーンを具体的に思い浮かべながら設計することが大切です。

まとめ

モダンな家にはさまざまなメリットがあると同時に、デメリットや注意点もあります。モダンな外観の家を造る際には、メリット・デメリットの両方をよく理解しておく必要があるでしょう。

日常生活を具体的に思い浮かべながら家造りをすることで、デメリットの対策ができます。じっくりと考えた家造りで、モダンな家のメリットを満喫したいものです。

豊富な建築実績を持つタクトホームなら、モダンなテイストを保ちながらデメリットを減らすコツもアドバイスいたします。ぜひお気軽にご相談ください。

タクトブログ編集部
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