お家のお悩み

モデルハウス見学のメリットは? 当日の流れや事前の準備、チェックポイントまでご紹介!

住まい造りの第一歩として、経験しておきたいのがモデルハウス見学。しかし、どうすれば見学できるのか、どんなポイントに注目したらいいのか、よく分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで、モデルハウスを見学するメリット、見学の流れ、事前に準備しておきたいことなどを本記事でまとめてご紹介します。理想の我が家を造るため、ぜひ参考にしてください。

モデルハウス見学に行くメリット

家を建てる前にモデルハウス見学に行くと、どんなメリットがあるのでしょうか。モデルハウスを見るべき理由や、メリットについて詳しく見てみましょう。

そもそもモデルハウスとは

モデルハウスは、住宅メーカーなどが宣伝のために建設した展示用住宅です。展示用とはいっても、実際の住宅と同じサイズで建てられています。

モデルハウスには本物の住宅と同じように、キッチンやバス・トイレといった設備も備え付けられています。見学する人が、その家での生活をイメージしやすくなるよう、家具なども置かれています。

モデルハウスというと、住宅展示場を連想する方も多いでしょう。しかし、モデルハウスが建てられている場所は、住宅展示場だけではありません。例えば何区画かまとまった分譲地では、そのうちの1区画にモデルハウスを建築して、見学を受け付けていることがあります。

住宅展示場には、さまざまな住宅メーカーのモデルハウスが建ち並んでいます。来場者も、複数の住宅メーカーを比較検討したいという人が多いので、他社より少しでも見栄えがよくなるよう、大きめのモデルハウスが多くなっています。

分譲地のモデルハウスは、その場所で日常生活を送ることを想定して建てられています。そのため家の規模としては、ごく一般的な広さになっていることがほとんどです。

住宅展示場のモデルハウスと分譲地のモデルハウスでは、そもそもの目的が違います。それを頭に入れた上で、モデルハウスを見学するメリットを見ていきましょう。

関連記事:住宅展示場見学の注意点とポイントは?後悔しない家作りの参考に!

メリット1:家のサイズを体感できる

住宅メーカーのホームページやパンフレットで、「××坪の敷地」「リビング12.5畳」のように書かれていても、どのくらいの広さなのかイメージしにくいという人も多いはず。モデルハウスなら、実際に家の中に入って部屋の広さや天井の高さを実感できます。

窓の大きさが少し違うだけでも、部屋の明るさや印象は変わってきます。またキッチンユニットの高さ、バスタブの広さなども、図面で見ただけではなかなか使い心地まで想像が及びません。

モデルハウスを見学することで、実際に見て、触れて、家の広さや使い勝手を実感できます。これがモデルハウスの最大のメリットでしょう。

メリット2:家の機能性を確認できる

家を建てる際に気をつけたいポイントのひとつに、家の機能性があります。なぜなら断熱性、気密性、防音性といった家の機能は、後からリフォームなどで付け足すのが難しいためです。

モデルハウス見学では、採用されているさまざまな機能や性能がどの程度のものなのか確認できます。足音がどれくらい響くのか、冷暖房の効率はどうなっているのかなど、気になる部分を確かめてみましょう。

気密性や断熱性を確認したい場合には、暑さや寒さの厳しい季節に見学に行くのがお薦めです。外気温にかかわらず室内の温度が快適ならば、機密性や断熱性が高いと考えていいでしょう。

関連記事:高気密・高断熱住宅とは? メリットとデメリットを徹底解説

メリット3:最新の住宅設備に触れられる

モデルハウスは、住宅メーカーが宣伝のために建てた住宅です。言い方を変えれば、住宅メーカーが自社の技術力をアピールする場といってもいいでしょう。

そのためほとんどのモデルハウスでは、壁や床などの建材から、キッチンやバス・トイレといった住宅設備まで、ハイグレードのものが採用されています。最新設備に触れて体感できるのも、モデルハウス見学のメリットのひとつです。

実は、壁の色や素材、ドアや窓のサッシといった建材にも流行があります。モデルハウスを見学することで、これからのトレンドになる建材が分かるので、実際に家を建てる時の参考になることでしょう。

メリット4:内装のイメージがつかめる

同じ間取りの部屋でも、壁、床、ドア、窓枠といった内装の色や質感によって、まったく印象が変わってきます。モデルハウス見学では、壁の色やドアのデザインなどを実際に見られるというメリットもあります。

もちろん、写真が掲載されているカタログを見れば、ある程度のイメージは掴めるでしょう。しかし、実物を取り付けてみたら、思っていた印象と違ったということも珍しくありません。

実物をさまざまな角度から眺めたり、カタログ写真を見比べたりすることで、イメージのズレを最小限に抑えることができます。たとえ訪れたモデルハウスの内装が自分の趣味と合わなかったとしても、自分とは違う感性に触れることで、「こういう内装もアリかも」といったように、イメージがさらに広がるでしょう。

メリット5:詳しい説明が受けられる

モデルハウス見学では、住宅メーカーの担当者が案内役として付き添ってくれることが多くなっています。住宅メーカーの担当者は、いわば家造りのプロ。疑問に思っていること、不安に感じていることなど、聞けば詳しく説明してもらえます。

見学するモデルハウスに備わっていない機能や設備についての質問でも、まったく問題ありません。ローンや補助金といった金銭的な問題でも、丁寧に説明してもらえます。

ずばり「ここの場所にこの家を建てるには、土地代と建築費を合わせていくらくらいかかるのか?」と聞いてみるのもいいでしょう。きっと家造りの予算を組むときの参考になるはずです。

モデルハウスを見学する前の準備

モデルハウスという初めて訪れる家を、あちらこちら見学するのは楽しいものです。しかし楽しさのあまり、チェックしたかったポイントを見忘れてしまうことも。モデルハウス見学の際には、見落としや聞き忘れがないよう、事前にしっかりと準備しておきましょう。

見学の際に持参したいアイテム

モデルハウス見学をするなら、まず筆記用具とメモ帳(またはノート)は必須です。案内役の担当者から聞いたこと、家の印象や気づいたことを書き留めておきましょう。

メジャーを持って行くと、各部のサイズなどを測れて便利です。測った数値はもちろん、メモ帳に書き留めておきましょう。コンパクトカメラやスマートフォンなどで写真を撮って記録しておくのもいいですが、モデルハウスによっては撮影不可の場合もあります。

モデルハウス見学ではパンフレットやカタログをもらうことも多いので、資料をまとめておくためのクリアファイルを持参するのもお薦めです。またカバンも、クリアファイルが曲がらずに入る大きめのサイズにしておくといいでしょう。

チェックリストの作成

モデルハウス見学は、家造りのプロからアドバイスをもらえる絶好のチャンスです。質問したいこと、確認しておきたいことは事前にすべて書き出して、リストにまとめておくとチェック漏れを防げます

見たかった設備がモデルハウスに備わってなかった場合でも、担当者に質問すれば答えてもらえます。設備のカタログなどがもらえることもあるので、遠慮せずに聞いてみましょう。

家具のサイズをメモしておく

自宅にある家具について、幅・奥行き・高さのサイズをメモして持って行くのもお薦めです。家具などが置かれていない部屋は、サイズ感が分かりにくいもの。普段から使い慣れている家具を置いた場合、どのくらいのスペースをとるのかが分かると、サイズ感も掴みやすくなります。

モデルハウス見学の流れ

準備が整ったところで、実際にモデルハウスを見学する手順や、当日のマナーについて解説します。頭に入れておくと、スムーズに見学できることでしょう。

ステップ1:見学したいモデルハウスを決める

まずは見学したいモデルハウスをピックアップしましょう。特に分譲地などにある単独のモデルハウスは、見学したい時期に設置されていないこともあります。

いつごろ見学したいのか、その時に見学できるモデルハウスはあるのかを調べなければいけません。住宅メーカーに問い合わせをすれば、どこのモデルハウスが見学できるのか、教えてくれることもあります。

「絶対にこの住宅メーカーの家を建てたい」といった希望がなければ、先に住宅メーカー2~3社ピックアップして、見学予約をするのがお薦めです。住宅メーカーによって建てる家にも特徴があるので、同じメーカーのモデルハウスを何棟も見学するより、さまざまなメーカーの家を見てみたほうがいいでしょう。

ステップ2:モデルハウス見学の予約をする

見学したいモデルハウスが決まったら、予約を入れましょう。多くのモデルハウスは予約なしでも見学できるようになっていますが、ほかの見学者がいると案内役の担当者がついてくれないこともあります。

担当者に聞きたいことがどの程度あるのかにもよりますが、モデルハウスの隅々までチェックしたいなら、予約をしたほうが無難です。また見学の所要時間は、1時間程度と考えておきましょう。

ステップ3:当日は担当者と一緒に見学する

当日は、担当者が案内役として一緒に回りながら、モデルハウスの説明をしてくれます。質問があればその時々で聞いてもいいですし、聞き漏らしがないよう最後にまとめて質問するのもいいでしょう。

多くのモデルハウスでは、予約時や見学前にアンケートへの記入を求められます。絶対に叶えたい要望やこだわりがあるなら、アンケートに明記しておくと、それを踏まえた上での説明が受けられます。

「まだ家を建てるかどうか考えている段階」といった場合は、正直に伝えたほうが賢明です。変な見栄を張ると、聞きたいことも聞けなくなってしまうかもしれません。モデルハウスの担当者もそういった見学者には慣れているので、個々の事情に合わせて案内してくれるでしょう。

モデルハウス見学のマナー

モデルハウスを見学する際には、いくつか気をつけておきたいことがあります。まずは、時間に余裕を持って訪れることです。見学者の多い週末などは、遅刻をすると十分な説明が受けられなくなってしまうこともあります。

また、モデルハウスを汚したり壊したりすると、賠償を求められることがあります。特に小さなお子さんと一緒に訪れる際は、手をつなぐ、だっこするなどして、お子さんから目を離さないようにしましょう。

モデルハウスによっては、裸足での見学は断られることもあります。特に夏場は、うっかり素足にサンダル履きで見学に行ってしまうこともあるでしょう。壁なども不用意に素手で触らないようにしたほうが無難です。

モデルハウスによっては、写真撮影が禁止されていることもあります。写真を撮りたい場合は、必ず同行の担当者に確認してからにしましょう。

モデルハウス見学の際にチェックすべきポイント

せっかくモデルハウスを見学するのなら、帰宅後に「あれを確認しておけばよかった」「あそこを見ておけばよかった」といった後悔はしたくないはず。モデルハウスを見学する際のコツやチェックポイントについて、改めて見てみましょう。

実際の暮らしをシミュレーションする

まずチェックしたいのが、日常生活の動線です。玄関からキッチン、キッチンから洗濯機などの家事動線、リビングからほかの部屋へ、個々の部屋からバス・トイレへといった日常動線を確認してみましょう。

動線を確認する際には、朝起きてから寝るまでの行動をイメージして、実際にたどってみるのがお薦めです。一人でシミュレートするよりも、家族全員でモデルハウスを訪れて、一斉に日常行動をしてみると、動線がどのようになっているのか、動線がぶつかっているところはないか、簡単にチェックできます

間取図をもらって、間取りの工夫を聞く

「モデルハウスは、住宅メーカーの技術力アピールの場」と言いました。それはモデルハウスの設計デザインにも現れています。

モデルハウスの内部には、暮らしやすい家にするためのさまざまな工夫が詰まっているといってもいいでしょう。そのためぜひ間取り図をもらって、間取りの工夫について聞いておきたいものです。

間取り図を見る際には、どういった家族構成を想定して設計したのかも聞いておきましょう。収納スペースについての考え方や、デザイン面でのこだわりなども知っておくと、家を造る際の参考になるはずです。

関連記事:新築の間取りでは半数以上が後悔!よくある失敗を場所ごとに解説

モデルハウスの設備をチェック

床材・壁材・扉・手すりといった建材についてと、キッチン・バス・トイレなどの住宅設備については、必ずチェックしておきたいものです。見落としがちなポイントとしては、コンセントの位置や数があります。

モデルハウスには最新のハイグレードな設備が採用されていることがほとんどです。実際に家を建てる際に、そのままの設備を導入してしまうと、予算を大幅にオーバーしてしまうことも。モデルハウスの設備を標準グレードにした場合、どこがどのように変わるのか、金額はどのくらい違うのかを聞いておくといいでしょう。

モデルハウスの機能性をチェック

気密性や断熱性といった省エネ機能、耐震や制震の機能は、モデルハウスをただ見て回っただけでは分かりません。モデルハウス見学の際には、省エネや耐震、防音などの機能、家の基礎や構造といった、見えない部分についても確認したいものです。

そういった家の機能性は、家が完成してからリフォームで付け加えようと思っても、なかなか難しいものです。確認しておけば、実際の家造りでも必ず参考になるはずです。

モデルハウス全体の雰囲気をチェック

少し住宅に詳しい人なら、家の外観をぱっと見ただけで、どの住宅メーカーが作った家なのか分かるといいます。そのくらい、住宅メーカーによって家の外観や全体の雰囲気は変わってくるものなのです。

スタイリッシュな家が得意なメーカーなのか。ナチュラル系が得意なメーカーなのか。デザインのコンセプトや建材の選び方も、住宅メーカーによって違いがあります。

もちろんどの住宅メーカーでも、オーダーすればどんな家でも建ててくれます。しかし、得手不得手によって経験値の違いも出てくるため、モデルハウス全体の雰囲気を見てメーカーの特徴を掴んでおきましょう。

まとめ

モデルハウスを見学するメリットや、見学の際のコツや注意点を解説してきました。モデルハウス見学で得た経験を実際の家造りに活かすには、ただ見て回るだけでは不十分ということがお分かりいただけたと思います。

ポイントとしては「自分の理想とする家に合った住宅メーカーを選ぶこと」「担当者に遠慮なく質問すること」「見えない部分についてもチェックすること」でしょう。

ただ、家族の予定がなかなか合わない、近場にモデルハウスがないといった理由で、見学が難しいこともあるでしょう。タクトホーム公式サイトには、動画による住宅の紹介や、実際にモデルハウスを見学しているような体験ができるシミュレーションページがあります。ぜひ理想の家造りに役立ててみてください。

タクトブログ編集部
タクトホーム公式のブログです。おうちに関する情報をお届けいたします。
POPULAR TAGS