お家のお悩み

外壁にアクセントを入れて、我が家だけのオリジナル外観を造るには

マイホーム造りにあたって「外壁にアクセントを付けて、見た目で個性が感じられる家にしたい」と思う人も少なくありません。しかし、どのようなアクセントを付けたら洗練された外観になるのでしょうか。

そこで本記事では、外壁に付けられるアクセントの中でも、特に人気のあるパターンをご紹介します。また、外壁にアクセントを取り入れる際のポイントについても解説します。

外壁にアクセントを入れる効果

そもそも「アクセント」は「強調」という意味です。家の外壁に飾りとなるパーツを取り付けたり、外壁の色や建材をごく一部分だけ変えたりすることで、その部分が強調して見えて家全体の印象が変わります。

外壁アクセントがある家とない家では、どのように印象が変わるのでしょうか。外壁にアクセントを入れた場合の効果について見てみましょう。

見た目がおしゃれになる

外壁にアクセントを入れることで、家全体がおしゃれな印象になります。

例えば、全面が1色に塗りつぶされた壁を想像してみてください。「何も変化がなくてつまらない」「平板でのっぺりしている」「ありきたり」と感じるのではないでしょうか。

そこに何かアクセントとなるものが入ると、自然とそこに視線が行くようになります。すると、家全体が引き締まって見えるのです。

どんな外壁アクセントを入れるかによっても変わってきますが、外壁に視線を誘導するようなアクセントを入れることで、センスの光るおしゃれな印象の家になるでしょう

個性を発揮できる

外壁アクセントには、さまざまなものがあります。外壁にどんなアクセントを加えるかによって、住む人の個性がアピールできます。

「できることなら、自分らしい個性が感じられる家にしたい」と思う人は少なくありません。ただ「施工費用が高くなるのでは?」と躊躇してしまう方も多くいるでしょう。

外壁アクセントは、それほど費用がかかるわけではありません。例えば、外壁の塗装を一部変えるだけでも立派なアクセントになります。

多額の費用をかけることなく個性が発揮できる外壁アクセントは、費用対効果も高いといえます。好みのテイストを外壁アクセントに反映させることで、家に対する満足度も高くなることでしょう

年数が経つほどに風合いが出る

どんなに施工費用をかけた家でも、住み続けていれば次第に古びてくるものです。しかし、外壁アクセントのある家であれば、古びた印象をあまり感じさせないようにできます。

壁全体を1色に塗ってしまうと、汚れや傷が付いたところが目立ってしまいます。ところが、外壁にアクセントがあるとそこに視線が誘導されるため、汚れや傷があまり気にならなくなるのです

もちろん、外壁そのものをきれいに保っておかなければ、古びた印象がさらに強まってしまう場合もあります。しかし、外壁アクセントによっては経年劣化すら味のある風合いになり得るのです。

センスが感じられる家は、築年数が経っても寂れた印象になりません。その家で過ごした年月による風合いの変化を、積極的に楽しんでみましょう。

外壁に入れるアクセント、人気の5パターンを紹介

外壁のアクセントにはさまざまなタイプがあります。その中でも、比較的手軽に取り入れられている人気の外壁アクセントのパターンを5つご紹介します。

外壁の色を一部分だけ変える

外壁アクセントの中でも、外壁の色を一部分だけ変えてアクセントにするパターンは一番手軽にできる方法でありながら、これといった費用もかかりません。

外壁そのものを塗り分けるのではなく、壁は真っ白にして玄関ドアと窓枠だけを茶色にするといった方法もあります。

色でアクセントを付ける方法のメリットは、選べる色や組み合わせの幅が大きいことです。例えば、海のような原色の青を思い浮かべてみてください。

いくら青色が好きでも、壁一面を青にしてしまっては、あまりに派手で周囲に圧迫感を与えてしまいます。しかし、壁のごく一部だけを青にすれば、青色も引き立ち街並みとも馴染みやすいでしょう。

どうしても壁一面を青にしたい場合は、窓枠や玄関ドアを白や水色といった明るい色合いにしてアクセントにすることで、圧迫感を軽減できます。

屋根が目立つデザインの家なら、屋根の色をアクセントカラーにするのも一つの方法です。窓にひさしをつけて、屋根とひさしの色をそろえるのもよいでしょう。

アクセントカラーをより引き立たせるためには、家全体の色数をベースカラーとアクセントカラーの2色に絞ることが大切です。多くても3色までにとどめておかないと、せっかくのアクセントカラーが引き立たなくなってしまいます。

ベースカラーとアクセントカラーの組み合わせで個性をアピールしつつ、スタイリッシュな家にしてみましょう。

外壁材を一部分だけ変える

外壁材を選ぶ場合、全ての部分を同じ建築材にしなければならない、と思い込んではいませんか? 外壁材の一部を違う建築材にすることで、外壁アクセントになります。

最近では、サイディングの外壁に天然木材を組み合わせることで、和モダンな雰囲気を演出した住宅が人気となっています。基本的にはシンプルな外壁にし、バルコニーの目隠しのみ木材を使うといった組み合わせです。

モルタル外壁の一部にレンガ調タイルをはめ込んで、ヨーロッパ風にするのもよいでしょう。外壁の角に取り付けるアクセントコーナーと呼ばれるパーツも出ています。

飾りを取り付ける

外壁に壁飾りや妻飾りを取り付けると、小さくても非常に目立つアクセントになります。風見鶏のような、屋根に取り付ける屋根飾りもあります。

妻飾りといっても、どのようなものか想像できない人もいるでしょう。建築業界でいう「妻」とは「端」という意味で、屋根が壁によって断ち切られた部分を指します。

その妻壁に取り付けるのが妻飾りです。三角になった屋根の端に棟木のような飾りをつけたものも、妻飾りの一種といってよいでしょう。

欧米の住宅では古くから、妻飾りや壁飾り、屋根飾りが多く取り入れられています。外壁にランプを思わせる壁飾りを取り付ければ、ヨーロッパの住宅のような印象を与えることでしょう。

現在では、さまざまなメーカーから多種多様な妻飾りや壁飾りが発売されています。素材もバラエティに富んでいるため、家の雰囲気や個性に合わせたものが選べるでしょう。

個性的なパーツを選ぶ

バルコニーの手すりや、窓につけるフラワーボックス・面格子も、外壁アクセントになります

フラワーボックスはあまり馴染みがないかもしれませんが、手すり兼用として設置されることが多いパーツです。ガーデニングの趣味があれば、フラワーボックスに置く花や植物でも個性を発揮できます。

面格子とは窓を覆うパーツで、防犯のために設置されているものです。面格子があれば、窓からの転落も防げますし、台風などが来た際に飛来物から窓ガラスを守ってくれます。

いずれも実用的なパーツですが、デザイン性の高いものを選んで取り付ければ、住む人のセンスが感じられる家にできるでしょう。

外壁に絵やラインを入れる

近年では、家の外壁に直接絵を描くアクセントも人気となっています。

「壁に絵を描く」というと、壁画のようなものを想像するかもしれません。ここでいう「壁に絵を描く」とはそういった大きなものできなく、ワンポイントとして花や動物を描くのが主流です。

壁に絵やラインを入れたように、つる植物の絵を描くのもおしゃれです。小さなお子さんのいるご家庭であれば、かわいい動物たちを描いて家族写真の撮影スポットとして活用するのもよいでしょう。

幾何学的なデザインのワンポイントならスタイリッシュな雰囲気に、玄関周りや表札の周囲を絵で彩れば、来客の目を楽しませることができます。

ただしあまり広い面積に描いてしまうと、街並みから浮いてしまうことにもなりかねません。あくまでもワンポイント程度にとどめておくようにしましょう。

外壁のアクセントで使えるテクニック

外壁にアクセントをつける際におすすめしたいアイテムやテクニックをご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

アクセントコーナー

アクセントコーナーは、外壁の角専用の壁材です。カバーのような構造になっており、取り付けるだけでヨーロッパの住宅のような雰囲気になります。

角の部分だけが柱状にレンガを積み上げたような外観の住宅を見たことはあるでしょうか。日本の住宅では、実際にレンガを積み上げているのではなく、アクセントコーナーを取り付けていることがほとんどです。

アクセントコーナーには、レンガ調のもの以外にもストーン調のものがあります。多くは樹脂製で軽く、取り付けることで家を傷めるといった心配はありません。

家の四隅に柱のように取り付ける場合は、上から貼っていく必要があります。ただ、玄関周りやバルコニーなどに取り付ける場合も多いため、工夫次第でさまざま使い方ができるでしょう。

外壁タイル

タイルは、高級感がある建築材であり耐久性にも優れています。そのため、外壁のアクセントとして使うには最適といえるでしょう

ベースをモルタル外壁にし、窓の下や家のコーナー、玄関周りなど一部分だけにタイルをはめ込むことで、センスが感じられるアクセントになります。

外壁材として一般的に使われているタイルは、色や質感も豊富です。木目調やレンガ調といったものものあり、好みに合わせて自由に選べる点もタイルの魅力です。

サッシをアクセントにする

窓のアルミサッシは、住宅のパーツとして広く使われています。しかしアルミと塗料は相性が悪く、塗装してもすぐに剥がれてしまいます。

そのため、鮮やかな色で住宅の外観をおしゃれに彩りたいのに、アルミサッシの存在感が邪魔をしてしまうこともあります。そんなときは、アルミサッシそのものをアクセントにしてしまうのもテクニックの一つです

一般的にアルミサッシは壁の色に近いものを選び、なるべく目立たなくします。反対に、アクセントにする場合は、壁の色となるべくギャップのある色のアルミサッシを選びます。

例えば、白やパステルカラーなどの薄い色の外壁に黒いアルミサッシを取り付ければ、シンプルでスタイリッシュな雰囲気になることでしょう。ブラウンなどの濃い色の外壁には、アルミ本来の色であるシルバーのサッシがおすすめです。

また、アルミサッシと屋根や雨樋の色をそろえると、さらにアクセントとして引き立ちます。覚えておいて損はないテクニックなので、ぜひ覚えておきましょう。

外壁にアクセントを入れる際に気を付けたいポイント

外壁にアクセントを入れる際に、気を付けておきたいポイントがいくつかあります。ポイントを外してしまうと、おしゃれな家になるはずがかえって今ひとつ冴えない外観になってしまうこともあるので、しっかりと押さえておきましょう。

アクセントは外壁面積の1割以下に抑える

アクセントは、さりげなく入れてこそ魅力を発揮します。外壁にアクセントを入れる場合は、外壁面積の1割以下に抑えるようにしましょう

それ以上になると、アクセントが目立ちすぎて野暮ったい印象になってしまいます。洗練された雰囲気にしたければ、1割を目安にしましょう。

また、外壁面積の1割以下であってもアクセントの種類が多すぎると、ごちゃごちゃした印象になってしまいます。テイストの違うアクセントを混ぜないよう、アイデアは一つに絞りましょう。

さらに、外観全体の色数もできれば2色、多くても3色までに絞ることをおすすめします。2色の場合は、家の8~9割をベースカラーにして、1~2割程度に差し色が入るようにすると、バランスがよくなります。

3色にする場合は、ベースカラーを7割、ベースカラーと対になるアソートカラーを2割、ぱっと目を引くアクセントカラーを1割にした割合が理想の比率とされています。

色の組み合わせに気を付ける

外壁の大部分を占めるベースカラーと、アクセントとなる部分の色は、ギャップがあったほうが際立ちます。ただし、ギャップを際立たせるためにといっても、赤と青のような原色同士の組み合わせは避けたほうが賢明です。

原色は色の印象が非常に強いため、2色になると目がチカチカしてしまいます。さらに、見ていて落ち着かないだけでなく、街並みからも浮いてしまうでしょう。

また、ピンクと水色のようなパカテルカラー同士の組み合わせもおすすめできません。薄い色同士だと、反対色を組み合わせても印象がぼんやりしてしまい、アクセントが引き立たなくなってしまいます。

反対に同系色であっても、紺色と水色のような明るさが違う色同士は、お互いに引き立て合う組み合わせです。配色を考える際は、色合いだけでなく色の明るさも考えるようにしましょう。

施工例の実物を見てアクセントを決める

外壁のアクセントとなる色やパーツは、できる限り実物を見て選びましょう。実物が見られない場合は、実際に家の外壁に使われている施工写真を参考にするとよいでしょう。

カタログだけを見て選んでしまうと、家に取り付けたときのイメージが違ったということもあります。実物を見る場合でも、室内と日光の下では印象が変わって見えることもあるでしょう。

外壁の建築材や塗装も、チップのような小さなもので見た場合と、広い面積に使われた場合では違う印象になることがあります。完成してから「思っていたのとは違った」とならないよう、慎重に検討しましょう。

まとめ

外壁に使われるアクセントカラーやアクセントパーツは、家全体の印象をがらりと変えるほどの影響力を持っています。外壁アクセントをうまく使うことで、世界にたった一つの洗練された家が造れるでしょう。

タクトーホームでは、外壁アクセントについても豊富な実績があるため、ご要望に合わせてさまざまな外壁アクセントをご提案します。

「こんな雰囲気にしたい」といった、漠然としたイメージしかなくても構いません。どうぞお気軽にタクトホームまでご相談ください。

タクトブログ編集部
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