お家のお悩み

【一戸建て】住まいのお悩みランキング

ここ数年、自宅に対する不満は高まっている傾向にあります。その大きな要因が、新型コロナ感染拡大による在宅時間の増加です。現在の住まいに悩みがあり、引越しやリフォームを予定もしくは検討しているケースが少なくありません。

そこで今回は、最近のアンケート調査をふまえながら住まいの主な悩みについてランキングなどをご紹介します。

住まいに不満・不安がある人の割合は?

「みんなのマーケット株式会社」は2021年3月、「部屋づくり」に関するアンケート調査を実施しました。調査対象は「くらしのマーケット」会員585名、実施方法はインターネット調査です。本調査によると、回答者の約6割が「不満がある」と答えたことがわかりました。具体的な数値を見ていきましょう。

アンケート調査のなかで「現在、住んでいる家に対する不満はありますか?」と聞いたところ、全体の56.4%は「不満がある」と回答しました。「不満がない」は37.4%にとどまり、20ポイントほどの差が生じています。

在宅時間別に見た場合、これまでと大きく変わらないか、短くなった回答者のうちでは「不満がある」の割合が49.0%と5割に届きませんでした。一方、家にいる時間が以前より長くなったケースに占める割合は60.5%です。

この結果をふまえると、両者の差は10ポイントを上回り、在宅時間の長さと現在の住まいに対する不満の高さは無縁でないとわかります。ここ数年はコロナ禍の影響から多くの家庭は自宅で過ごす時間が長くなり、住まいに対する不満が高まったと考えられます。

さらに「現在、引越しまたはリフォームを考えていますか?」と聞いたところ、自宅に不満がある場合の回答は「引越し」23.6%、「リフォーム(予定または検討中)」33.9%でした。

これらの調査結果を見る限り、回答者の約6割が住まいに不満を抱いた要因は、コロナ禍による在宅時間の増加と判断するのが妥当でしょう。また、近いうちの引越しやリフォームを考えている割合は少なくないといえます。

【出典】「「部屋づくり」に関するアンケート調査」みんなのマーケット株式会社

https://univ.curama.jp/7767/

住まいのお悩みランキングTOP10

現在の住まいに関するアンケート調査を見ると、具体的な不満点は収納スペースをはじめ多種多様です。

2021年3月に実施された上記のアンケート調査は、どこに不満があるかに関しても質問しています。今回の調査結果に限れば、現在住んでいる住まいについて回答者が不満に感じている部分は多岐にわたります。

たとえば、自宅の「どの部分が不満ですか?」との質問に対し、主な悩みの上位ランキングは次の結果となりました。

  • 1位:収納スペース
  • 2位:汚れ
  • 3位:間取り
  • 4位:古さ
  • 5位:広さ
  • 6位:防音性
  • 7位:日当たり
  • 8位:耐震性
  • 9位:交通の利便性
  • 10位:耐火性

上記TOP10に加え、「暑い・寒い」「周辺地域の治安」「結露」「デザイン・コーディネート」「その他」と続きました。

トップ3までの回答割合に目を向けると、1位になった収納スペースは42.7%、2位の汚れは37.9%、3位の間取りは35.2%です。そのうち収納スペースと汚れについては、もともと気になっていたが在宅時間の増加で不満を感じやすくなったとの声が聞かれます。

一方、間取りや6位の防音性(20.6%)、また7位の日当たり(14.2%)などは、これまで大きな不都合がなかったものの自宅で過ごす時間が増えるなか徐々に問題点が目立ち始めたと見られています。

外出自粛やテレワークで自宅にいる時間が長引けば、それだけ建物が抱える各種のトラブルに気づきやすくなるでしょう。いろいろな部分で使い勝手が悪く感じられ、現在の住まいについて不満が生じる場面も増えたと考えられます。

まとめ

最近のアンケート調査によると、現在の住まいに対する不満は増える傾向です。回答者からは、これから引越しやリフォームを考えているとの声も少なからず聞かれます。とくに不満の大きかった部分は、収納スペースや汚れです。今回の調査結果を考慮した場合、コロナ禍は自宅への不満の高まりに大きく影響していると考えられます。

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