住宅購入後は基本的に長く住み続けることになるため、ご近所トラブルはなるべく避けたいところですよね。実は、分譲住宅は購入後のトラブルに発展しにくいという特徴があります。本記事では、よくあるトラブルをご紹介するとともに、分譲住宅がトラブルに発展しにくい理由、また、分譲住宅購入後にトラブルに発展させないためのポイントなどをご紹介していきます。
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新築住宅購入で起こりやすいトラブル3選
新築を購入すると、新生活に心躍る反面、ご近所トラブルに巻き込まれないか不安という方もいるでしょう。
住宅購入後にご近所トラブルが発生すると、そう簡単に引っ越すわけにもいかないため厄介なものです。
とはいえ、絶対にご近所トラブルが発生しないという保証はなく、分譲住宅に限らずどこの住宅を購入したとしても、ご近所トラブルが起きてしまう可能性はあります。
ここでは、代表的なご近所トラブルとして以下の3つをご紹介します。
- 騒音トラブル
- 人間関係トラブル
- 権利関係トラブル
騒音トラブル
よくある代表的なトラブルが騒音トラブルです。
騒音トラブルというと、マンションを思い浮かべる人も多いでしょう。
上下左右を囲まれるマンションでは生活音のトラブルは発生しやすいものです。
しかし、戸建ての新築住宅であっても、家が近いなどの理由で以下の騒音トラブルに発展するケースがあります。
- 近所の車やバイクの音がうるさい
- 生活音が気になる
- 夜間のペットの鳴き声がうるさい
- 子どもが大声を出して遊んでいると近所からクレームが入る
- 隣が気になってピアノや楽器の練習ができない
騒音トラブルは、自分が迷惑をかけられる側になるだけでなく、迷惑をかける側になりやすいトラブルでもあります。
小さい子どもやペットがいると、ご近所への音を気にしなければならず、ストレスになるケースもあるでしょう。
人間関係トラブル
厄介なトラブルの一つが人間関係トラブルです。
近所の人が常識の通じない、いわゆる「モンスター隣人」だと人間トラブルに発展する恐れがあります。
- 覚えのないことでクレームをよく言われる
- いきなり怒鳴りつけられる
- 家にイタズラされる
- 隣がゴミ屋敷になっている
隣人との関係性が悪いと、小さい子どもがいる家庭や女性だけで過ごす時間の長い家では、不安を抱えて過ごすことになりかねません。
しかし、人間関係のトラブルは解決が難しいものです。
常識が通じない相手の場合、話し合っても解決どころか余計嫌がらせが悪化するケースも少なくありません。
人間関係のトラブルがある場合は、当事者同士でのやり取りではなく、第三者や公的機関を挟んで解決を図ることをおすすめします。
権利関係トラブル
権利関係トラブルとしては、境界線や私道を巡ったトラブルがよくあります。
- 隣地の人と境界線の主張が食い違う
- 隣の家の樹木がはみ出して自分の家に入っている
- 近所の子どもが勝手に敷地に入ってくる
- 配管で隣地の私道を利用したいのに同意してくれない
境界線を巡っては、植栽や子どもの侵入といったケースでトラブルに発展しやすくなります。
また、購入時に境界線を確定していないことで、隣地の境界線を巡ってトラブルになるケースも珍しくありません。
分譲住宅はトラブルを回避しやすい3つの理由
どんな場所であれ、ご近所トラブルが発生する可能性はあります。
しかし、注文住宅や中古購入よりも、分譲住宅の方がご近所トラブルを回避しやすいと言われているのです。
ここでは、分譲住宅がトラブルを回避しやすい主な理由として、以下の3つを解説します。
- 権利関係が整理された物件を購入する
- 近い世代の家族が集まりやすい
- 一から人間関係を構築する
権利関係が整理された物件を購入する
分譲住宅は、土地に建物が建った状態を土地+建物セットで購入する住宅です。
土地は、不動産会社などが所有するまとまった広い土地が区分けされています。
生活インフラも整備された状態であり、購入後に配管工事などは必要ありません。
一般的には複数の区画で販売されるため、生活しやすいように私道なども整備されています。
このように、販売時点で境界線が確定しているなど、プロの手でしっかりと権利関係が整理されているので権利関係のトラブルを避けやすいのです。
近い世代の家族が集まりやすい
分譲住宅は、複数の区画が同時期に販売されるのが一般的であり、購入する人たちは同じような世代の家族が集まりやすい傾向があります。
基本的にはファミリー世帯が中心となり、親の年齢や子どもの年齢が近いことも多いでしょう。
幼い子どもを持つ家庭が多いことから、子どもの声などのトラブルにはお互い様という意識が働きやすくなるのです。
また、分譲住宅はそのエリアに建築される家のプランが決まっているので、立地や家への価値観が近い人が集まっている可能性も高くなります。
似た考えを持つ同じような状況の人たちが集まりやすいのも、トラブルを避けやすい要因と言えます。
一から人間関係を構築する
分譲住宅は、周りに住む人も似たように時期に暮らし始めているケースがほとんどです。
注文住宅や中古購入の場合、古くからある人間関係の中に入っていく必要があり、地域の習慣やご近所コミュニティに慣れるのに苦労するケースも少なくありません。
分譲住宅の場合、エリアのコミュニティを一から作っていくため、信頼関係を築きやすくなるのです。
日ごろからコミュニケーションがしっかりとれている相手であれば、多少のトラブルなら話し合いで解決しやすくなるでしょう。
分譲住宅購入後にトラブルに発展させないためのポイント
トラブルを避けやすい分譲住宅ですが、絶対にトラブルが起きないわけではありません。
分譲住宅であってもトラブルになるケースはあるので、注意は必要です。
ここでは、トラブルに発展させないためのポイントとして以下の3つを解説します。
- ご近所付き合いをする
- マナーやルールを守る
- 地域活動にできるだけ参加する
ご近所付き合いをする
ご近所トラブルを避けるには、ご近所と良好な関係を築いておくことが大切です。
全く付き合いのない相手だと、お互いに些細なことでも悪意のある捉え方をしかねません。
反対に、日ごろから良好な関係の相手であれば、多少のことなら問題にならないことや話し合いで解決できる可能性もあるでしょう。
とはいえ、密すぎる人間関係や積極的なコミュニケーションが苦手な人もいるでしょう。
その場合でも、日常的に挨拶しているだけでも印象はずいぶん変わってきます。
ご近所付き合いを大切にして、よりよい関係性を築くようにしましょう。
ただし、距離感が近すぎると、それが原因でトラブルになる恐れもあります。
話が弾むのは良いですが、悪意のある噂話に加わることは避けるのをおすすめします。
付かず離れずの適度な距離感を保ってご近所付き合いすることが大切です。
マナーやルールを守る
地域のルールや相手へのマナーを破ると相手が不快に感じ、トラブルに発展しやすくなります。
ゴミ出しのルールだけでなく、分譲住宅によっては街並みを守るためのルールや町内会ルールなどが設けられているケースも少なくありません。
そのようなルールは住みやすい街にするために大事なものでもあるので、しっかりと守るようにしましょう。
また、ルールではないですが、ペットを飼う上でのマナーや人間関係のマナーなども意識することが大切です。
とはいえ、マナーの程度は人によって差が大きいものです。
自分が良かれと思っていることも、相手にとっては不快となることもあるので、相手がどう思うかを配慮しておくことが大切です。
地域活動にできるだけ参加する
分譲住宅の場合、ゴミ捨て場や公園の清掃や地域行事などの地域活動が行われることもあります。
地域活動の場は、コミュニケーションをとることや新しい顔見知りを作るのに最適な場です。
できるだけ参加して周りの人とコミュニケーションをとるようにしましょう。
特に、清掃活動などは参加しない人への印象は悪くなりがちなので、最低限参加することをおすすめします。
また、町内会や自治体の役員が回ってくることもあるでしょう。
事情がない限りは引き受けておくと、印象がよくなるだけでなく地域への貢献にもなります。
まとめ
一般的な住宅で起こりやすいご近所トラブルと、分譲住宅ならではのトラブルに発展しにくい理由、また分譲住宅購入後にトラブルに発展しないためのポイントを解説しました。分譲住宅は整地された物件を購入するため、権利関係などのトラブルが起こりにくく、また一から人間関係を構築するので人間関係のトラブルに発展しにくいといったメリットがあります。
一方で、分譲住宅であればトラブルに発展しないというわけではないため、トラブルに発展しないために工夫していくことも重要でしょう。
タクトホームでは各地で分譲住宅を販売しております。
分譲住宅に興味があるという方は、販売実績が豊富なタクトホームまでお気軽にお問い合せください。