家を建てたいけど費用は抑えたいという方や予算が心配という方は多いのではないでしょうか。
そんな方向けに、300万円台からでも建てられる家があります。
しかし、300万円台の家と聞くと色々と心配に感じる方もいるでしょう。そこで300万円台からでも建てられる家について、どのような家が建てられるのか解説します。
Contents
300万円台で建てられる家
300万円台で建てられる家としては、タイニーハウスと呼ばれるコンパクトな家が考えられます。
タイニーハウスとは
タイニーハウスとはとても小さな家を意味する言葉で、明確な定義はありませんが10㎡~25㎡程度の広さのものが多く見られます。
タイニーハウスの発祥はアメリカで、家賃や住宅ローンに縛られず自由でシンプルな生き方を目指そうとする中で、スモールハウスでシンプルに生きるタイニーハウスのブームが起き世界に広まっていきました。
日本でタイニーハウスが注目され始めたのはここ10年くらいだと言われています。東日本大震災をきっかけに、ライフスタイルや暮らしを見つめ直そうとする中で、シンプルな生活を追い求める方が増えタイニーハウスが注目されるようになりました。
タイニーハウスの種類
タイニーハウスには様々な種類がありますが、大きく分けると次の2つに分類することができます。
- 基礎付きのタイプ
通常の住宅と同様に基礎部分があり土地に定着するタイプのタイニーハウス。
- 移動できるタイプ
シャーシの上に建てられたもので移動が可能なタイプのタイニーハウス。
どちらのタイプも、ちょっとしたお店やリモートワークのためのオフィスなど用途は様々です。
なお、タイニーハウス発祥の地であるアメリカでは移動式のタイニーハウスがスタンダードです。
タイニーハウスの価格
タイニーハウスを選ぶ方にとって一番気になるのが価格ではないでしょうか。
ここでは、タイニーハウスの種類別の価格についてご紹介します。
・基礎付きのタイプ
基礎付きの10㎡程度のものは水回りがない1ルームタイプになっています。価格は100万円~300万円程度です。
これに対して水回りの設備があるものや断熱性能のあるものは500万円を超えるものがほとんどです。
なるべく費用を抑えたいという方は、設備や内装・外装をシンプルにすることがおすすめです。
・移動式のタイプ
移動式のタイプは基礎付きのタイプよりもう少し価格が高くなり、500万円前後のものが多くなります。
移動式のタイニーハウスは、トイレなどの水回りもついており、そうした点も価格に影響していると考えられるでしょう。
タイニーハウスのメリット・デメリット
タイニーハウスのメリットやデメリットはどのような点にあるのか解説します。
タイニーハウスのメリット
タイニーハウスのメリットは、なんと言っても安価な価格で家が手に入るという点です。初期費用の準備が簡単で、一度造ってしまえばローンや家賃から解放された生活が手に入るというのはタイニーハウスの大きな魅力の1つと言えるでしょう。
また、タイニーハウスはコンパクトな造りとなっているため、照明やエアコンなどの数が限られ、光熱費を抑えることができるという点も見逃せないメリットです。
また、小さい家のため住み手がDIYなど手を加えやすく、自分の好きなものだけに囲まれた生活を実現することも可能です。
さらに移動式のタイニーハウスを購入した場合、家ごと移動が可能なため引っ越しなどが容易にできるという点もメリットの1つと言えるでしょう。
タイニーハウスのデメリット
タイニーハウスのデメリットは、スペースが限られるため物を増やすのが難しいという点が挙げられます。物が多い人や捨てられないタイプの方は、タイニーハウスに住むのは一度検討してみた方が良いかもしれません。
また、2人以上で住む場合プライベート空間を確保しづらいというのもスペースの少なさ故に生まれる問題です。
3人以上だとタイニーハウスに住み続けるのは難しくなってきます。人数が増えればその分物も増えるため、タイニーハウスに置く場所がない状態になってしまうため、住み続けるかどうかを検討する必要が出てきます。
2人以上で住む場合には、あらかじめ家族が増えたときどうするかなどを話し合っておくほうが良いでしょう。
さらに、来客が来たときに泊まってもらうというのが難しいという点もタイニーハウスのデメリットの1つと言えます。というのもタイニーハウスの間取りの関係上、泊まってもらうだけのスペースを用意するのは難しいからです。
タイニーハウスのよくある質問
タイニーハウスについては様々な疑問点を持たれる方も多いでしょう。ここでは、タイニーハウスのよくある疑問について解説します。
住宅ローンは組める?
タイニーハウスを購入する際に、家なのだから住宅ローンは組めるのでは。と考える方もいらっしゃるでしょう。住宅ローンを組むための住宅については、金融機関ごとに対象となる住宅の面積が定められている場合が多く、通常であれば40㎡~50㎡以上の面積を対象としているケースが多く見られます。
そのため、タイニーハウスは住宅ローンの対象外となっていると考える方が良いでしょう。
固定資産税はかかる?
住宅を保有している場合にかかってくるのが固定資産税です。タイニーハウスの場合、移動式のものであれば一般的には車両扱いとなり、固定資産税はかかりません。それに対して基礎付きのタイプは、土地に固定されているため固定資産税がかかる可能性があります。
なお、移動式ではなくてもブロックの上などの簡易的に設置されているものであれば固定資産税の対象から外れる場合もあります。
建築確認は必要?
床面積が10㎡を超える建築物を建てる場合には建築確認申請が必要になります。ただし、防火地域・準防火地域以外の地域で、すでに住宅が建っている土地に10㎡以内の建築物を増築する場合であれば、建築確認は不要となります。この点は非常に規制内容が複雑になっているため、タイニーハウスを建てる前に自治体やハウスメーカーに相談し、建築確認が必要になるのか知っておいてから進める方が良いでしょう。
タイニーハウスの本体以外にはどのような費用がかかる?
タイニーハウスの本体以外にかかる費用としては、基礎工事をする場合には50万円程度、建築確認申請が必要な場合には申請に20万円~40万円が必要になります。その他にも電気やガス、水道などを使えるようにするためにはこれらの引き込み作業の費用が発生します。
中古のタイニーハウスに住める?
より費用を抑えるために中古のタイニーハウスを見つけたいという方もいらっしゃるでしょう。日本ではタイニーハウスは住宅というイメージがなく、不動産会社ではほぼ扱われていません。
そのため、中古のタイニーハウスを入手したいという場合にはフリマアプリなどを利用して探すことになります。
賃貸のタイニーハウスはある?
タイニーハウスは前述の通り、日本では住宅として扱われていないため、賃貸のタイニーハウスは非常に稀です。賃貸物件として掲載されているケースもあるため地道にホームページを探してみるしかありませんが、掲載されているケースは少ないでしょう。
ローコストの平屋という選択肢も
なるべく費用を抑えて家を建てたいという方にはローコストの平屋という選択肢もあります。ここからはローコストの平屋について解説していきます。
ローコスト住宅とは?何故安いの?
ローコスト住宅とは、大手ハウスメーカーの注文住宅と比較してコストを抑えた分値段が安くなっている住宅のことを指します。
一般的には1000万円台で建てられる家のことを指しますが、平屋であればさらに価格を抑えることが可能です。
ローコスト住宅は、注文住宅ほど自由度はありませんが、その分規格が統一されており、材料を一括で仕入れることができることから安く建てられるようになっています。
300万円台で建てられるローコストの平屋の広さは?
ローコスト住宅は一般的には坪単価30万円~50万円程になります。そのため、300万円台で建てられるローコスト平屋は10坪程度の広さとなります。10坪程度だと大体20畳程の広さになるため、10畳ほどのリビングにバスルームやトイレなどの水回りに収納や寝室を付けることも可能です。大体コンパクトなマンションの1室を想像するとちょうど良いでしょう。物の少ない方や一人暮らしであれば十分な広さと言えるでしょう。
ローコスト平屋のメリット・デメリットは?
ローコストの平屋という選択肢をとった場合、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。ここではメリットとデメリットについて解説します。
ローコスト平屋のメリット
ローコスト平屋はやはり費用を抑えることができるという点が最大のメリットと言えるでしょう。300万円台で建てることができるというのは、通常の家と比較すると大幅に費用を抑えることが可能だということです。
それ以外にも平屋は一階建てのため階段がないので、高齢になったときでも安心して住むことができる点もメリットの1つと言えるでしょう。
ローコスト平屋のデメリット
ローコスト平屋のデメリットとして、スペースが限られてしまうという点が挙げられるでしょう。スペースが限られるため物を増やすのが難しく、2人以上で住む場合にはプライベート空間がほぼ無い状態になってしまうのは大きなデメリットと言えます。
また、ローコスト住宅はコストを抑えるために使える材料に限りがあり、耐久性や断熱性が低くなるケースもあるため、メンテナンスのスパンが短くなってしまう可能性もあります。そうなってしまうと長期的に見るとコストがかかってしまう可能性も考えられるでしょう。
ローコスト平屋を建てるときのポイント
では、ローコストの平屋を建てる場合にはどのような点に注意すれば良いでしょうか。ここからはローコスト平屋を建てる際のポイントについて解説します。
ハウスメーカーの標準仕様を活用する
ローコスト平屋を建てる際に悩むポイントの1つとして、どこのハウスメーカーを使えばよいのか分らないという点があります。これについては、ハウスメーカーの標準仕様が家のこだわりポイントを満たすかどうかで選ぶと良いでしょう。
ローコストを売りにしているハウスメーカーの中には、標準仕様はローコストなもののオプションが高額になるといったケースも少なくなく、場合によっては一般的なハウスメーカーの標準仕様で建てる方が安くなる場合もあります。
オプションなのか標準仕様なのかは最終的な価格に大きく影響するため、標準仕様の範囲については必ずハウスメーカーに確認するようにしましょう。
必要以上の広さを求めない
ローコスト平屋を建てるメリットは費用面を抑えられることです。しかし、家を広くしてしまうとその分、土地代や工事費がかかることになります。そのため必要な広さに家をするというのは費用を抑えるために非常に重要となります。
例えば子どもがいる場合、将来的には子ども部屋が必要になるため、ある程度の広さが必要になります。これに対し、一人暮らしであったり子どもが独立して夫婦2人暮らしをしていたりする方は、それほどの広さは必要無いでしょう。むしろ家をコンパクトにしてしまう方が、掃除等が楽になって良いかもしれません。
必要な範囲に家の広さを抑えることは費用面だけでなく生活のしやすさにも繋がるため、建てる前に一度自分に本当に必要な家の広さを検討してみると良いでしょう。
建物の外観はシンプルにする
建物の外観は長方形や正方形といったシンプルな箱形にすることで、外観にかかる費用を抑えることができ、その分建築費用を抑えることができます。
逆に凹凸ができてしまうとその分建築費用や材料費がかかってしまうため費用が増加してしまうことになります。
外観は常に意識しつつ、可能な限りシンプルなものになるように家のプランニングを行うとよいでしょう。
まとめ
費用を抑えつつ家を購入するための選択肢について解説してきました。タイニーハウスのようなシンプルな家以外にも、広さによってはローコスト平屋であれば300万円台で建てられることもあるため、タイニーハウス以外の選択肢も検討してみると良いでしょう。
タイニーハウスにしてもローコスト平屋にしても、まずは自分に必要な広さやグレードの家を検討した上で家を建てることが重要です。
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