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新築住宅における虫対策10選!建築前・建築後に分けて解説

家に住んでいると害虫が発生してしまうことがあります。

害虫が大量発生してしまうと、快適な生活が損なわれてしまう可能性があるでしょう。

本記事では、そもそも住宅にはどのような害虫が発生しやすいのかといったことから、建築前・建築後、それぞれの注文住宅における害虫対策を解説していきます。

新築住宅における代表的な害虫とは?

一般的に、人間の生活に悪影響を及ぼす虫を「害虫」と呼びますが、害虫にもさまざまな種類があります。

ここでは、主に住まいや生活に影響を及ぼす害虫について見ていきましょう。

害虫の種類

住まいに影響を及ぼす代表的な害虫には、以下のような種類があります。

  • ゴキブリ
  • ダニ
  • コバエやハエ、蚊
  • シロアリ
  • ムカデ、蜂
  • ヤスデ、カメムシ

害虫による影響

害虫の種類により影響は異なりますが、その影響は大きく次の4つに分かれます。

  • 衛生面
  • 健康
  • 住まいの損傷
  • 不快感

ゴキブリやハエは、菌を持ち運ぶことから衛生面に影響を与え、夏場などは食中毒の原因になる可能性もあります

また、ダニはアレルギーの原因となり、ムカデや蚊・蜂などは刺されることで炎症や病気の原因となるものです。

住まいの損傷として最も代表的なものが、シロアリ被害でしょう。

木材の基礎部分を食害されることで、家の損傷が甚大になるケースも珍しくないのです。

直接影響はなくても、ヤスデやコバエなどが大量発生するとみるだけで不快感を与える場合もあります。

このように、害虫による影響は建物自体だけでなく日常生活にも大きなストレスを与えるものです。

「新築住宅なら害虫の心配は必要ないのでは」と考える人もいるでしょう。

しかし、新築だから害虫が出ないとは限りません。

室内が新しくてきれいでも、外から害虫が入ってくる可能性もあるでしょう。

一度害虫が侵入して繁殖しだしてから害虫対策しようとしても、手遅れになってしまうケースもあります。

むしろ、新築のうちに害虫対策をしっかり施すことで、その後の害虫対策もしやすくなるのです。

新居での生活を快適にするためには、適切な害虫対策を施す必要があります。

以下では、「建築前」「建築後」それぞれのタイミングでできる害虫対策を紹介していきます。

新築建築前に実施しておきたい虫対策5選

害虫対策は住んでから始めるのではなく、住む前からスタートすることでより徹底できるものです。

ここでは、新築住宅の土地探しや、間取りを考える段階・施工段階で実施できる虫対策を紹介します。

虫の少ない立地の選定

立地によっても虫の好む立地や嫌がる立地があるものです。

害虫が発生しやすい立地には、次の様なものがあります。

  • 水辺の近く
  • 土など自然が多い立地
  • 飲食店や繁華街・ゴミ置き場近く

基本的に害虫は湿気を好みます。

そのため、湿気の多い川沿いや水路の近くは虫が繁殖しやすくなります。

また、土は虫が生息しているだけでなく湿気も多くなるため、虫も発生しやすくなるものです。

土の少ない都心よりも郊外の方、また公園や川など自然に近い場所ほど虫は多くなるでしょう。

ただし、都心であっても対策ができていない飲食店の近くや繁華街・手入れの出来ていない古い家屋近くは、ゴキブリなどの虫が発生するので注意が必要です。

反対に、郊外や地方であっても広い敷地を確保することで隣地からの虫の侵入を防ぐことや、植栽で害虫の発生を防ぐなど対策することも可能です

土地選びの際には、自然だけでなく近隣の建物についてもチェックするようにしましょう。

関連記事:都心と郊外住むならどっちがいい?メリット・デメリットや選び方のポイント

虫のつきにくい外構(植栽)のプランニング

外構として植栽を検討しているなら、虫の付きにくい種類の植物を植えるのも一つの手となります。

虫が嫌うハーブなどは害虫対策としても効果的です

ガーデニングに特にこだわりがない、庭は必要ないという場合は、土よりもコンクリート敷やアスファルト敷にするのもおすすめです。

土や雑草が生えなくなるため、虫を避けられるだけでなく庭の手入れも簡単になります。

シロアリ対策

木造住宅で気を付けなければならないのがシロアリ被害です。

シロアリに住宅の基礎部分をやられてしまうと大きな被害が出てしまう可能性もあります。

具体的なシロアリ対策としては、次のような方法が挙げられます。

  • シロアリの嫌うヒノキやヒバを使う
  • 土台の木材は防蟻処理を施す
  • 床下に薬剤やシートで処理を施す
  • 床下に湿気がこもらないような基礎工事にする

新築で家を建てる場合、基本的には何も言わなくてもシロアリ対策がされているものですが、一度住宅会社に確認を取ってみるとよいでしょう。

ゴミ捨ての徹底

建築中に出た木くずなどを床下に放置していると、害虫が発生する原因となりかねません。

ほとんどの住宅会社で、建築中に出たゴミはきちんと処分してくれますが、現場や建築会社によっては処理が甘い場合もあります。

建築現場を確認してゴミの状況をチェックするのもおすすめです。

ゴミが残っているようなら早めに連絡して処分してもらうようにしましょう。

また、建築時に余った木材などを貰ってそのままにしておくと虫が住む場所となってしまいます

いつか使うかもとつい貰いがちですが、使う予定がないのであれば貰わずに処分してもらうようにしましょう。

湿気の溜まりやすい場所を作らない

湿気は害虫の大好物。

日当たりの悪い場所や湿気の多い場所は害虫が発生しやすくなります

地面に水のたまる窪地がある場合は、建設時に対策してもらうようにしましょう。

内壁や断熱材を吸湿性の高い素材を利用することで、建築後の湿気対策にもなります

また、湿気のたまらない設備や虫を寄せ付けない設備を取り入れるのもおすすめです。

換気システムや虫の侵入経路になる隙間をできるだけなくすように工夫するのも一つの対策となります。

虫の侵入経路を防ぐ対策を立てておくのもよいでしょう。

虫の主な侵入経路は、次の4つです。

  • 窓や網戸
  • ベランダ
  • エアコンのホース
  • 換気扇

これらの隙間をできるだけ小さくすることで、虫の侵入を防げるようになります。

ドアや窓には網戸を設置するだけでなく、できるだけ網戸は目の細かいものにする、換気扇や吸気口はフィルターや防虫網付きのタイプにするなどが考えられるでしょう。

エアコンのドレン菅やダクトと壁の隙間から虫が侵入するケースも多いので、隙間はパテで埋めることやドレン菅には防虫キャップを取り付けるのもおすすめです。

関連記事:高気密・高断熱住宅とは? メリットとデメリットを徹底解説

新築建築後に実施したい虫対策5選

次に、建築後に実施しておきたい害虫対策として、次の5つを紹介します。

家具など新調するのがおすすめ

新築で発生する害虫の多くは、荷物や家具に潜んで移動してきます。

また、新居の環境によってはさらに害虫が増えてしまう可能性があります。

特に、布団やクッション・ぬいぐるみと言ったダニの住処には要注意です。

ダニがすでに潜んでいるそれらの寝具や家具を新居に持ち込み、新居の方が湿気が多い環境の場合、ダニが爆発的に増える可能性があります

古い家具などは、引っ越しを機に新調を検討してみるとよいでしょう。

引越し業者によっては、新居に荷物を入れる前に荷物を殺虫してくれるサービスもあるので利用するのもおすすめです。

防虫スプレーを撒く

窓や網戸に防虫スプレーを吹きかけておくことで、外からの侵入を防ぐ効果があります

ベランダや窓の近くに、虫よけ材を置くのも効果的です。

忌避剤と呼ばれる虫よけ効果のある薬剤を定期的に住宅の土台部分に散布してもらう方法もあります。

また、小さい子供やペットなどで防虫スプレーが気になるという方は、ハーブなどの害虫が嫌がる植物を置くのもよいでしょう。

ローズマリーやレモングラスは代表的な虫よけ効果のあるハーブであり、害虫を避けるだけでなくインテリアとしてもおすすめです。

ただし、植物をプランターに入れてお世話する場合は土やプランター受け皿の水の管理はしっかりしなければ、虫の発生原因となるので注意しましょう。

植物のお世話は面倒という場合は、ハーブのオイルでも効果があります。

関連記事:新築戸建てでベランダ・バルコニーは必要?メリット・デメリットや後悔しないポイント

照明を工夫する

街灯に集まる虫を見かけることは多いでしょう。

虫は、紫外線を発する光に集まる習性を持っているものです。

そのため、白熱電灯は虫が集まりやすい傾向があります。

白熱電灯からLEDに変えるだけでも害虫集まりにくくできるでしょう

外に照明を設置する場合は、位置によっても虫の集まり方が変わるので、住宅会社に相談しながら位置を決めるのをおすすめします。

ゴミ捨ての徹底

ゴミを放置していると害虫が発生する原因となります。

特に生ゴミは要注意。

流しのゴミはこまめに取り、ゴミ自体も決められた曜日ですぐに処分するようにしましょう。

キッチンの油汚れや食べ物をそのまま放置するのも、ゴキブリやコバエの原因となるのでこまめな掃除や整理整頓が必要です。

また、段ボールや新聞紙と言った紙ゴミも注意が必要です

紙ゴミは、保温性が高く湿度も適度にあるため害虫の住処になります。

段ボールなどは空洞に害虫が産卵する場合もあるのです。

引越し直後やネットショッピングの段ボールはつい貯めがちですが、こまめに処分するようにしましょう。

湿気対策する

建築後にできる湿気対策としては、除湿器の稼働やエアコンの除湿機能を上手に活用することが挙げられます。

クローゼットやシューズボックスは湿気が溜まりやすいので、除湿剤を活用するなどの対策もおすすめです。

また、キッチンやお風呂などの水回りは、こまめに拭き掃除するといったちょっとしたことも湿気対策になります。

まとめ

新築住宅の虫対策について解説しました。

害虫が発生してしまうと、せっかくの住宅で快適に過ごせないばかりか、場合によっては建物の寿命を縮めてしまう可能性もあります。

本記事の内容を参考に、しっかり虫対策していきましょう。

タクトホームでは、住宅引き渡し後に6カ月、2年、5年、10年と定期的なアフターサービスを実施。

そうしたサービスの一環として、5年ごとに防蟻剤を散布することで保証を延長できる「シロアリ5年保証」が用意されています。

虫に悩まされることなく安心して家に住みたいという方は、ぜひタクトホームにお問い合わせください。

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