注文住宅を建てるときは、建物の建築費や土地の購入費がかかります。どれほど予算を用意する必要があるか考える際、全国各地の坪単価や地価が気になるところでしょう。そこで今回は「日本地価情報」の最新データが示した坪単価平均と地価平均の都道府県別ランキングTOP10をご紹介し、実際に予算を検討するときの注意点なども解説します。
【都道府県別】坪単価平均トップ10
全国の坪単価に関する最新データを見ると、都道府県別に平均相場を比較した場合のランキングトップは東京でした。
そもそも坪単価は、床面積1坪あたりの建築費を指します。建物本体の工事にかかる費用を、建物がつくられる床面積全体の坪数で割った数値が坪単価です。計算式は、「建物本体工事費÷床面積全体（坪数）」になります。
坪単価平均について「日本地価情報」の「地価公示・高価格ランキング」によると、都道府県別のランキング1位～10位は次の通りです。
- 1位：東京都 3,827,793円（円/坪）
- 2位：大阪府 1,105,273円
- 3位：京都府 871,545円
- 4位：神奈川県 840,091円
- 5位：愛知県 698,582円
- 6位：福岡県 567,879円
- 7位：兵庫県 540,740円
- 8位：埼玉県 532,722円
- 9位：広島県 491,119円
- 10位：宮城県 456,109円
最新データを見る限り、東京は2位以下を大幅に上回りトップを獲得しています。この結果をふまえた場合、都内で注文住宅を建てるときは床面積が大きく違わなければ他の地域より多くの建築費が必要になると考えられます。
ただ、上記の数値は、あくまで坪単価の平均です。注文住宅の場合、建築で用いる工法により建物本体の工事費は異なるため、先の計算式で求められる実際の坪単価（1坪あたりの建築費）は若干の違いが生じます。
注文住宅の工法は、大きく分けると木造、鉄骨、RC造（鉄筋コンクリート造）の3タイプです。過去のデータをふまえた場合、それぞれの工法別に床面積1㎡あたりの建築費を算出した「建設単価」は同地域でも同額とは限らないため注意する必要があります。
【出典】「日本地価情報」地価公示・高価格ランキング
【都道府県別】地価平均トップ10
全国の地価について最新データを見た場合も、都道府県別に地価平均を比較したときのランキングトップは東京でした。
地価は、簡単に表現すると土地の売買価格です。一般的な特徴として、山林や原野よりも都市部の商業エリアのほうが高くなる傾向にあります。また住宅地の場合、土地のブランドイメージも少なからず影響するといわれています。
上記の「日本地価情報」が示した地価平均の最新データによると、都道府県別のランキング1位～10位は次の通りです。
- 1位：東京都 1,157,908円（円/㎡）
- 2位：大阪府 334,345円
- 3位：京都府 263,642円
- 4位：神奈川県 254,127円
- 5位：愛知県 211,321円
- 6位：福岡県 171,783円
- 7位：兵庫県 163,574円
- 8位：埼玉県 161,148円
- 9位：広島県 148,563円
- 10位：宮城県 137,973 円
地価平均も、坪単価と同じく東京都が他の地域を大きく引き離しています。都内に注文住宅を建てる予定であり、これから土地を確保する場合、土地の購入費は他地域に比べて多くかかると考えるべきです。
なお上記の価格は、いずれも地価の平均相場です。実際の売買価格は土地の立地環境やイメージに左右されやすいため、これらのデータは土地を購入するとき参考資料として活用することをおすすめします。
まとめ
最新データによれば、坪単価平均と地価平均ともに都道府県別トップは東京でした。都内で注文住宅を建てるときは、多くの費用が発生すると考えられます。ただ、他の地域も、工法や土地の立地環境によっては安く済むとは限りません。家づくりや土地の購入に悩まれた際は、全国に営業所を持つハウスメーカー「タクトホーム」へご相談ください。お客様のご予算に応じた、最適な家づくりのプランをご提案いたします。
