- 新築一戸建てにシャッターは必要か?
- そもそもシャッターをつけると何がよいのか?
このように考えている人は多いでしょう。
結論から言えば、新築一戸建てにシャッターをつけるべきかどうかは人それぞれ。つけた方がよい場合もあれば、無理に設置しなくてもよいこともあります。
本記事ではシャッターをつけるべきか判断するために、設置するメリットとデメリットを解説します。悩んでいる人はぜひ参考にしてください。
Contents
新築一戸建てにシャッターを設置するメリット

シャッターを設置することにはさまざまなメリットがあります。例として以下が挙げられます。
- 防災ができる
- 防犯性能を高められる
- 遮音・遮光・断熱性を高められる
- 火災保険料をおさえられる
もちろん防災や防犯の効果は得られます。さらに遮音性や遮光性などを得て、暮らしを向上させられるのもメリットです。
細かいところでいえば、保険料をおさえる効果もあります。それぞれについて詳しく解説するので、参考にしてください。
防災ができる
新築一戸建てにシャッターを設置すれば、あらゆる災害から住宅を守れます。暴風雨はもちろん、飛来物による窓ガラスの損傷も避けられます。
日本では頻繁に台風が発生するため、暴風雨などに見舞われるのは珍しい話ではありません。その点を踏まえれば、防災効果のあるシャッターを設置することには大きなメリットがあります。
まれなケースですが、火災による被害を防ぐ役割も果たすでしょう。
防犯性能を高められる
防犯性能を高められるのもメリットのひとつです。
窓ガラスが露出した状態では、それを叩き割ることで容易に侵入されます。また扉自体の戸締まりを忘れることもあるでしょう。
しかしシャッターを閉めておけば、簡単には侵入できません。またシャッターがあるだけで、防犯意識の高さをアピールできるため、空き巣に狙われにくくなります。
遮音・遮光・断熱性を高められる
シャッターを設置すれば、以下の効果がより快適な住環境を整えられます。
- 遮音性:外部の騒音を遮る
- 遮光性:必要のない日光を遮る
- 断熱性:夏は涼しく、冬は暖かい
このように音や日光、そして温度をある程度コントロールできるようになります。うまくシャッターを開け閉めすれば、より住みやすい生活を送れるでしょう。
関連記事:高気密・高断熱住宅とは? メリットとデメリットを徹底解説
火災保険料をおさえられる
シャッターを設置すると、火災保険料をおさえる効果もあります。
そもそも火災保険は、住宅構造が火災に強いほど保険料が安くなり、そうでなければ高くなるもの。
シャッターは「延焼を防ぐ」という意味で火災に対する強さがあると解釈されるため、火災保険料も安くなるわけです。
シャッターを設置するデメリット

一方でシャッターを設置することには、以下のデメリットがあります。
- 設置・メンテナンス費用がかかる
- 操作の手間がかかる
- 外観を損なう可能性がある
- 緊急時の避難を妨げるかもしれない
まず、お金がかかるのは大きなデメリットです。その他操作の手間や外観との兼ね合いなどの問題もあります。
それぞれについて詳しく解説するので、参考にしてください。
設置・メンテナンス費用がかかる
まずシャッターの設置には、おおよそ以下の費用がかかります。
- 手動シャッター:約72,280円
- 電動シャッター:約137,850円
(参考:生活110番)
手動シャッターは、開閉を自分の手でおこなうシャッターです。対して電動シャッターはボタンひとつで開け閉めができるタイプです。
数十万円から数百万円の設備(風呂やキッチン)と比較すれば、安く感じるでしょう。しかしシャッターは、複数箇所に設置することもあるため、思った以上に費用がかかる場合も。
住宅内のすべての窓にシャッターをつけるなら、100万円以上の費用がかかるかもしれません。
またシャッターの老朽化に伴い、メンテナンスが必要になる点にも注意。これにかかる費用は状況によってまちまちですが、数万円から十数万円の出費があると考えておきましょう。
このように追加で費用がかかるのはかなり大きなデメリットです。
関連記事:注文住宅の費用はどのくらい?具体的なシミュレーションと併せてご紹介
操作の手間がかかる
シャッターが手動式だった場合、操作に手間がかかるのも難点です。開け閉めするには、それなりの負担があるでしょう。
また重みがあることから、操作するのに体力的負担がかかる側面も。
ただしこのデメリットは、電動シャッターを選べばある程度緩和できます。
外観を損なう可能性がある
外観を損なう可能性にも注意しましょう。
シャッターは、ほとんどの場合住宅の外観部分に設置するため、見た目に対して大きな影響を与えます。
また基本的には重厚なイメージがあり、これが外観デザインの方向性と矛盾するかもしれません。その点を踏まえておかないと、完成してから「イメージと違う」と感じるかもしれません。
外観を損なわないように、シャッターとその他外観部分とのデザイン上の相性をよく確認しましょう。
緊急時の避難を妨げるかもしれない
意外なデメリットとして、緊急時の避難を妨げる可能性が挙げられます。
たとえば、火災があってそこから避難したいとき、シャッターが閉まっていると開けるために若干のタイムロスが生じます。電動式シャッターの場合は故障して、そもそも開け閉めができなくなることも。
シャッターを設置する場合、緊急時の避難の妨げにならないかきちんと確認しておきましょう。
新築一戸建てのシャッターに関するよくある質問QA

ここでは新築一戸建てのシャッターに関するよくある質問に答えます。
- シャッターにはどのような種類がある?
- 後から設置することは可能?
- 2階や3階にシャッターは必要か?
それぞれについて詳しく解説するので、参考にしてください。
シャッターにはどのような種類がある?
シャッターには、たとえば以下のような種類があります。
<動力による区分>
- 手動シャッター/人の手で開閉する
- 電動シャッター/ボタンやセンサーなどで自動的に開閉される
<開閉方向による区分>
- 上下シャッター/下から上に開閉される
- 左右シャッター/いわゆる「引き戸」対応タイプのシャッター
<上下シャッターにおける細かい区分>
- 巻き取り式/収納部分に巻き付けるように格納する
- オーバースライダー式/巻き取らず、シャッターそのまま天井部に移動する
- スイングアップ式/垂直方向に跳ね上がる
後から設置することは可能?
ほとんどの場合、後から設置することは可能です。よほど特殊な間取りや条件でない限りは問題ないでしょう。
2階や3階には必要か?
2階や3階にも、シャッターを設置する意味はあるでしょう。
暴風雨は2階以上のフロアにも影響を与えます。また1階ではなくセキュリティが甘い2階や3階からの侵入を狙う空き巣もいます。
そういった点を踏まえれば、2階以上にシャッターを設置する意味はあるでしょう。
まとめ

本記事では、新築一戸建てのシャッターに関して解説しました。最後に重要なポイントをおさらいしましょう。
- シャッターを設置するかどうかは人や住宅それぞれ
- 設置すれば防災・防犯効果を得られる
- 遮音性や遮光性も得られるため、より住みやすくなる
- 火災保険料が下がるなどのメリットもある
- 一方で費用がかかったり、操作の手間がかかったりする点には注意
- また避難を妨げる可能性もないとは言い切れない
このようにシャッターを設置することには、メリットとデメリットがあります。これらを比較したうえで設置するかどうか判断するのがよいでしょう。
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新築一戸建てを検討している方は、ぜひ一度タクトホームにご相談ください。