- 新築戸建てにベランダやバルコニーは必要なのだろうか?
- あえて作らない人もいるけれど、不便ではないのか?
上記のような疑問を持っている人は多いのではないでしょうか。
新築戸建てでベランダやバルコニーを作るかどうかは人それぞれで、自分自身のライフスタイルに合わせる必要があります。そこで本記事では以下の点を解説します。
- 新築戸建てでベランダやバルコニーを設けるメリットとデメリット
- ベランダ・バルコニーでありがちな後悔とその対策
新築戸建てでベランダやバルコニーを設けるか悩んでいる方は、ぜひご参考にしてください。
Contents
新築戸建てでベランダ・バルコニーは必要?メリットとデメリットや活用方法など
まずは新築戸建てに関して、以下の点を確認しましょう。
- ベランダ・バルコニーを設置するメリットとデメリット
- 設置した場合の活用方法
結論から言うと、ベランダ・バルコニーの設置はメリットが多いと言えます。
ベランダ・バルコニーを設置するメリット
ベランダ・バルコニーを設置すると、以下のように多くのメリットがあります。
- 洗濯物を干すスペースを確保できる
- 室内干しの匂いに悩まされにくくなる
- グランピングなどのレジャーを楽しめる
- エアコンの室外機を設置できる
- (ベランダであれば)雨の日でも洗濯ができる
最大のメリットは洗濯物を干すスペースができることです。多くの衣類を一斉に干したり、生乾きしにくくなったりします。
また、ベランダやバルコニーの広さ次第では、グランピングなどのレジャーも楽しめます。場合によってはバーベキューなども開催できるかもしれません。
さらに、エアコンの室外機を設置したり、雨の日でも洗濯できたりと、色々なメリットがあります。
設置した場合のデメリット
ベランダやバルコニーを設置した場合、以下のデメリットが考えられます。
- 建築費用がかかる
- プライバシー・防犯上の問題が出てくる
- 定期的な清掃が必要になる
当然ながら建築費用がかかります。これは多くの人が想定していたでしょう。
一方で見落としがちなのが、プライバシーや防犯上の問題です。ベランダやバルコニーを通して、家の中を見られたり、あるいは侵入されたりする可能性が生まれます。衣服の窃盗などに関しても、警戒しなければいけません。
また、ベランダもバルコニーも自然環境下にあるため、汚れやすく、定期的な清掃が必要な点にも注意しなければなりません。
活用方法はさまざま考えられる
新築一戸建てでのベランダ・バルコニーの主な活用方法は、以下の通りです。
- カフェテラスとして活用する
- 家庭菜園を楽しむ
- 幼児の遊び場にする
- グランピングなどのレジャーを楽しむ
- 喫煙スペースにする
- 物置スペースにする
- ウッドデッキを設置するetc.
ベランダ・バルコニーは洗濯物を干すためだけの場所ではありません。カフェテラスや家庭菜園など、生活の満足度を高めるためにも役立ちます。
さらには幼児の遊び場としたり、レジャーを楽しむ場所にしたり、家族の幸福感も高められそうです。
状況次第では、物置スペースとして利用するなどの方向性も考えられるでしょう。
そのほかにもありとあらゆる活用方法が考えられます。ベランダ・バルコニーがひとつあれば、暮らしの充実度は大きく向上するでしょう。
新築戸建てでベランダ・バルコニーでありがちな後悔と対策
とはいえ、新築戸建てでベランダ・バルコニーを作る際には慎重になったほうがよいでしょう。なぜなら、過去には以下のような後悔が聞かれるからです。
- 周りから家の中が見えてしまう
- 掃除が大変
- インナーバルコニーにしたら部屋が暗くなった
- 雨漏りしてしまった
このように、ベランダ・バルコニーを作ったものの、思わぬ見落としがあり、「いっそ作らなければよかった」と後悔するケースも。このような失敗をしないように、ベランダ・バルコニーのデメリットをしっかり確認しておきましょう。
周りから家の中が見えてしまう
もっとも後悔しがちなのが、ベランダやバルコニーの設置により、周りから家の中が見えてしまうことです。
これらを設置すると、2階と3階の目線からは(カーテンを閉めなければ)部屋の中が見えてしまいます。また別の高層階から見下ろすことも可能です。
そうするとプライバシー上の問題があったり、見られることにストレスを感じたりします。
ベランダやバルコニーを設置するなら、隣接する部屋を見られないように間取りを工夫する必要があるでしょう。また、隣家がない方向に設置するなどの工夫も有効です。
掃除が大変
ベランダやバルコニーを設置したあとで「掃除が大変だ」と後悔する人もいます。
設置した以上、定期的な清掃は必要です。したがって以下のように、掃除しやすいようにするのがポイントとなります。
- タイルやコンクリートなど、掃除しやすい床材を選ぶ
- 防水、防塵加工をほどこす
- できるだけ物を置かないようにする
- 入り組んだ構造にしない
こういったポイントをおさえておけば、ある程度掃除するのは楽になります。設置の際に掃除する時のことを想像し、後悔しないようにしましょう。
ただし、タイルやコンクリートを使うと、ひび割れなどが心配されます。防水、防塵加工には、追加のコストが必要となるでしょう。
掃除の快適性を求めると、色々とデメリットが生じる点にも注意しなければいけません。
インナーバルコニーにしたら部屋が暗くなった
建物の内側にあり、屋根がついている「インナーバルコニー」と言う類型があります。これを設置した場合、太陽光が届きづらく、部屋の中が暗くて驚いたという声が上がりがちです。
インナーバルコニーを設置する場合、以下のようなポイントおさえておきましょう。
- 隣接する部屋に採光用の窓を用意する
- 明度の高い照明器具を設置する
- バルコニーの壁を白系で統一し、反射光を得る
こういったことができていれば、インナーバルコニーに隣接した部屋にもある程度太陽光が届きやすくなります。もしくは「暗い部屋でもかまわない」と割り切るのもひとつです。
雨漏りしてしまった
ベランダやバルコニーを設置すると、雨漏りするケースもあり、これで後悔したという声は少なくありません。どうしても降雨と接する機会が増えるため、漏水のリスクは大きくなります。
これを対策するには、以下の方法が考えられるでしょう。
- 防水加工を徹底してもらう
- 雨どいの目詰まりが起こらないように、定期的に清掃する
- コンクリートやタイルなど、雨漏りしづらい床材を採用する
重要なのは、防水加工を徹底することです。雨漏りさせたくない意向を伝え、漏水が起こらないようにしましょう。
ただし、ベランダやバルコニーは老朽化が早く起こる場所であり、10年から15年に1回程度のリフォーム実施が望ましいとされています。
新築戸建てのベランダ・バルコニーに関するよくある質問Q&A
本記事では新築戸建てのベランダとバルコニーに関して解説しました。最後によくある質問に関して、Q&Aの形式で解説します。
- ベランダ・バルコニーがないなら布団干しはどうする?
- ベランダなしなら2階に掃き出し窓はつけたほうがよい?
- 外観例を見たい
それぞれ詳しく解説するのでご参考にしてください。
ベランダ・バルコニーがないなら布団干しなどはどうなるの?
新築戸建てでベランダもバルコニーも設置しない場合は、以下の方法で布団や洗濯物を干すことになります。
- 庭などに物干し竿を設置する
- クローゼット内を利用する
- ハンガーラックを使う
- コインランドリーを利用する
このように、ベランダやバルコニーがないなりに干すしかありません。
しかし、庭は雨風の影響を受けやすく、クローゼットやハンガーラックでは生乾きの匂いが心配です。 一方、コインランドリーはお金がかかります。
こういった点は大きなデメリットであるため、ベランダやバルコニーを設置したほうが便利な部分は多々あります。
関連記事:新築住宅にランドリールームはおすすめ?メリット・デメリットと間取り例
ベランダなしなら2階に掃き出し窓はつけたほうがよい?
ベランダを設置しないなら2階部分には掃き出し窓が欲しいところです。そうすることで、十分に採光できるうえ、さらには換気もできるようになります。
ただし、掃き出し窓をつけるならベランダを設置したほうがよい、という見方もあるでしょう。また、掃き出し窓は侵入経路となりやすいため、施錠などには配慮が求められるでしょう。
外観例が見たい!
外観例に関しては、タクトホームの事例集にて複数紹介しています。
またRoomClipなどを活用すれば、ベランダ・バルコニーの施工事例を多数確認することが可能です。
まとめ
本記事では、新築戸建てでベランダとバルコニーを設置する場合に関して解説しました。最後に重要なポイントを解説しておきましょう。
- ベランダ・バルコニーには、洗濯物を干す以外にも多くのメリットがある
- レジャースペースになったり、子供の遊び場にできたり、多くの活用法がある
- エアコンの室外機を設置できたり、家庭菜園を作ったりもできる
- デメリットとしては建築コストと、プライバシー上の問題などが挙げられる
- 過去に後悔している事例も多いため、それを踏まえたうえで設置方法を考えるのが大切
- 例えば掃除がしづらいなどの理由で後悔する人が多いため、「清掃がしやすい素材や造りにする」などが考えられる
ベランダとバルコニーは、住宅と暮らしにとって重要な部分です。その有無やあり方によって、日々の生活は大きく変わります。
十分な時間をとって、ベランダとバルコニーに関して深く考えるのが重要だといえるでしょう。
タクトホームの住宅ブランド「グラファーレ」では、59,000件以上の施工経験から得られたノウハウと技術に基づき、ベストな住まいづくりをお手伝いしております。
もちろんベランダやバルコニーのあり方にも、最善のご提案をすることが可能です。新築住宅をご検討されている方は、ぜひ一度タクトホームにご相談ください。
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