ある程度年齢を重ねると、老後の住み替えを考え始める方もいらっしゃるのではないでしょうか。快適な暮らしを実現するためには、資金計画の検討も重要になります。また、住み替えの際に気をつけるべきポイントを覚えておくと安心でしょう。今回は、老後の住み替えにおけるベストタイミングや住み替え先の選択肢、住まいを選ぶポイントなどをご紹介します。
住み替えとは？
住み替えとは、新居に住まいを移すことをいいます。引っ越しと違うのは、その工程に不動産取引をともなう点です。結婚や出産・転勤・退職など、人生の節目において検討される傾向にあります。
老後の住み替えの場合、子どもが独立するときに検討し、行動に移す人が多い印象です。さらに自宅のリフォーム・建て替えが必要になったり、定年退職を迎えたりしたタイミングで、住み替えを決めるケースが目立ちます。
では、なぜ定年後の住み替えが多いのでしょうか。理由はシンプルで、広い家を持て余しやすいためです。子どもが結婚・独立し、家を出てしまえば部屋が空きます。夫婦2人で生活するには広く感じられ、維持・管理の負担も重くなるのでしょう。
満を持して購入した新築一戸建ても、時間とともに経年劣化します。いずれはリフォーム・建て替え、大規模な修繕工事が必要になる可能性があります。しかし、資金計画を考えると、既存の建物に手を加えるのではなく、新しい物件を購入したほうが割安になることが多いのです。これらが住み替えを検討するきっかけとなります。
「いつから住み替えを考えるべきか」は人それぞれです。定年退職後が多いものの、早い人は40代から検討・準備しています。遅かれ早かれ、老後は「住まいの後始末」を考えなくてはなりません。
老後の住み替え先の選択肢
老後の住み替え先は、一戸建て・マンション・二世帯住宅・建売の高齢者住宅が定番です。
一戸建ては、老後に家庭菜園を楽しみたい人、所有する土地・建物を資産として残したい人に適しています。注文住宅で多いのは、使い勝手を快適にするためバリアフリー構造で設計するケースです。
マンションは、入居後の維持・管理の手間を減らす目的でコンパクトな物件に移る割合が高いといわれています。またバリアフリーが導入され、セキュリティ面でも優れた部屋が選ばれる傾向にあります。
老後も子どもと一緒に暮らしたいとき選ばれるのが、二世帯住宅です。それぞれの家族のプライバシーを確保するなら、完全分離型で玄関を分ける方法があります。高齢者に向けた建売住宅も、老後の使い勝手を考えたバリアフリー構造が珍しくありません。
不動産屋やハウスメーカーに相談すれば、高齢者が暮らしやすい住まいを見つけたり、建てたりしてくれます。老後は、若い頃とは異なる要望が出てくるものです。さまざまなニーズに応えてくれる専門業者を見つけましょう。
老後の住み替えで大切なポイント
老後の住み替えでとくに注目したいポイントは住宅構造です。建物の立地や周辺環境とともに、資産価値まで目を向けることをおすすめします。
住宅構造は、暮らしやすさを考えればバリアフリーが望ましいでしょう。浴室やトイレの出入口が広く設計され段差も少ないと、利用時の移動に面倒がありません。また部屋には引き戸を設置すると、体力が低下しても楽に開閉できます。
建物の日当たりや見晴らしのよさを重視するなら、立地は日照条件に恵まれた高台を選ぶとよいでしょう。年齢とともに車の運転などが難しくなる可能性も高いため、商店街や駅が近くにあり目的地まで楽に移動できることも重要です。
住み替えた後に身体が不自由になると、さらに高齢者住宅への入居が必要になるかもしれません。所有物件を売却する可能性も考えた場合、資産価値の高いものを選んでおいたほうが安心でしょう。
そのため老後の住み替えは、できるだけ楽しく過ごせるとともに将来的な安心感もあることが大切といえます。
まとめ
老後に住み替えるタイミングは、主に子どもが独立するときや定年退職時です。住み替え先の選択肢としては、一戸建てなどが挙げられます。実際に住み替える際は、住宅はバリアフリー構造が望ましく、快適に暮らせる周辺環境かどうかは大切なポイントです。 老後の住み替えで悩みの方は、注文住宅の施工実績が豊富な「タクトホーム」にご相談ください。土地探しから施工まで、ノンストップで実現いたします。
