お金(節約術)

家づくりは何から始める?予算や間取り、後悔しない注文住宅の建て方を解説!

家作りは何からはじめればいいのでしょうか?新しく注文住宅を建てようとしている方にとって、はじめての家作りは分からないことだらけではないでしょうか。

一生に一度かもしれない高額な買い物。家族と共に過ごすための大切な場所。無理のない予算の中で、家族の思いを叶えるために、この記事では注文住宅を建てる際の大まかな流れを解説します。この記事が、後悔しない家作りのための参考になれば幸いです。

家作りの大まかな流れを理解しよう!

最初に、家作りの大まかな流れを解説します。

家を建てる際には、以下のような手順で手続きを進めていくことが一般的ですが、順番が前後するケースや、並行して行う方がよいケースもあります。

おおよその目安と考えて、状況に応じて進めていきましょう。

また、家を建てるにはまとまった資金が必要であることから、多くのケースで住宅ローンを利用していると考えられます。

ですから、住宅ローンを利用することを前提として解説します。

予算を決めよう!

家作りを検討する際には、まず家作りにどれだけの予算をかけられるか、具体的に検討してみる必要があります。

これらを考慮して、頭金として用意できる金額や毎月返済可能な額を計算することで、おおよその予算が明らかになってきます。

一般的には、可処分所得の20~25%程度をローンの返済に当てるのが望ましいと言われていますが、家族構成やライフスタイルによって、必要となる費用の種類や金額は様々です。

自分たちの今後のライフイベントを想定して全て洗い出し、必要資金を計算して、余裕を持ってローンを返済できるような資金計画を立てるようにしましょう。

後悔しないための資金計画のポイントとしては、上記の通り、貯金の額や世帯の収入、将来のライフイベントなどを基に予算を立て、無理のない返済計画を立てることです。

この時、建物には維持・修繕のコストがかかることを忘れずに、資金計画に織り込んでおく必要があります

また、将来的な金利の上昇も視野に入れて、住宅ローンの種類を選択し、返済計画を立てることも大切です。

収入の変動、予期せぬ出費があっても対応できるように、一定額の余裕資金は手元に残しておくことを忘れないでください。

どんな家に住みたいか?理想の家を想像しながら、家族の意見をまとめていこう!

住居としてマンションや建売住宅を選択しようと考えているのであれば、自分たちの希望の立地に建っている希望の間取りの物件を探すことでしょう。

ですが、マンションや建売住宅は大多数の家族にとって住みやすいように設計されているため、特徴のない間取りの物件がほとんどです。

その中で自分たちの好みにぴったりな物件を見つけ出すのは、難しいかもしれません。

一方で注文住宅の魅力は、自分たち家族のライススタイルや好みに合わせた家作りが可能なことです。

「こんな家に住みたい」という希望は、家族の数だけあります。

建売住宅では、家族の希望を家に合わせる。

注文住宅では、家族の希望を反映した家を建てる。

本当の意味でコスパが良いのはどちらでしょう?

家族にとって最適な家を建てたいと考え、注文住宅を建てるという選択をしたなら、理想の家を想像しながら、家族の意見をまとめていきましょう。

個人のプライバシーに配慮するか

家族の団らんを重視するか

家事のしやすい家

収納の充実した家

友人や親せきなど人を招きやすい家

ガーデニングができる広い庭が欲しい…

家族の希望は様々で、全員が同じ意見とは限りません。ゆっくりと時間をかけて、家族全員が納得できる理想の形を探していきましょう。

具体的なイメージが湧かない時には、雑誌やインターネットなどの事例を参考にしたり、住宅展示場などに足を運んでみたりしてもよいでしょう。

関連記事:住宅展示場見学の注意点とポイントは?後悔しない家作りの参考に!

家作りを依頼する業者を検討しよう!

家作りの予算が決まり、建てたい家のイメージが定まったら、どんな業者に依頼するかを検討しましょう。

ハウスメーカー、設計事務所、地元の工務店、それぞれにメリット・デメリットがあります。

自分が家作りにおいて重視したいポイントは何かを明確にした上で、依頼する業者を決めることが大事です。

業者の選び方のポイントについては、後程詳しく解説しますので参考にしてください。

気になった業者に設計と見積もりを依頼して、最終的に契約する会社を選択する~複数に依頼してみる!

どんな建築業者に依頼するかが決まったら、その中から気になった施工会社を具体的にピックアップして、設計と見積もりを依頼してみましょう。

この時、どのような家を建てたいと考えているのか、家族の希望をできるだけ具体的に伝えることが大事です。

出来上がった間取りや仕様などのプランと見積もり金額を参考にして、最終的に依頼する会社を選びます。

同じような間取りの家を建てる場合にも、請け負う施工会社によって建築コストや手数料などは様々です。そのため、必ず複数の会社に見積もりを依頼して比較してから契約する会社を決めることをおすすめします。

ただし、施工会社選びは金額が安ければよいという訳にはいきません。

建物は、家ができる前の段階で契約しなくてはならないため、依頼する施工会社が信頼して任せられる会社かどうかを見極める必要があります。

依頼後に出来上がった建物が希望の水準を満たしていなかったとしても、簡単に契約解除はできないからです。

また、地盤によっては地盤改良工事が必要なケースもあり、その際には地盤改良のための費用が必要になりますので、この段階で簡易的な地盤調査を行っておくとよいでしょう。

提案されたプランは、デザインや間取りなど目に見えるポイントだけではなく、耐震性や断熱性、構造など目に見えない所にまでしっかりチェックすることが大事です。

そして実際に依頼する施工会社を決める際には、見積もりの内容や金額だけではなく、担当者の対応やその会社の施工実績なども総合的に考えて判断することを忘れないで下さい。

住宅ローンの相談と仮審査の申し込みをしよう!

依頼する施工会社が決まり、納得できる建物の設計図が出来上がったら、その見積金額を基に金融機関に住宅ローンの相談と仮審査の申し込みをし、購入資金の借り入れが可能かを調べる必要があります。(住宅ローンを利用する場合のケース)

住宅ローンの審査は、申込者の年収や職業、年齢、勤続年数、資産などを総合的に判断してなされます。

借入にあたってはローンで購入した不動産の上に抵当権を設定し、返済が滞った際に金融機関はそこから貸し出した資金を回収することになるので、対象となる不動産に十分な資産価値があるかということも審査の対象となります

住宅ローンは都市銀行や地方銀行の他、ネット銀行、信用金庫、信用組合、住宅金融支援機構などで借り入れが可能です。

それぞれに金利などの融資条件や審査の基準が異なりますので、ローンの借り入れを検討する際には複数の金融機関に相談し、一番有利な融資先を選ぶことをおすすめします。

また、施工会社が提携している金融機関から融資を受ける際には、よりスムーズに融資が受けられる可能性もあります。

注文住宅建築費用支払いのためのスケジュールと住宅ローンの関係

注文住宅を建築する際の建築費用の支払いは、以下のように複数回に分けて行われるのが一般的です。

  • 〈工事請負契約締結時総工費の10%
  • 着工時〉総工費の30%
  • 〈着工から竣工までの期間〉総工費の30%
  • 〈竣工時〉総工費の30%

一方住宅ローンの融資実行は、建物が完成して引き渡された時点となりますので、それまでの支払いは「つなぎ融資」という方法を利用することが多くなります。

つなぎ融資の融資条件は住宅ローンとは異なりますので、そちらの条件もチェックする必要があります。

工事請負契約の締結と住宅ローンの本審査の申込み

住宅ローンの仮審査に通ったら、工事請負契約の締結を行います。

この時点では、正式に住宅ローンが下りるかどうかはまだ確定していないので、「住宅ローンの本審査に通らなかった場合には契約を解除する」という特約を付ける必要があります。

そして、建築予定の建物が建築基準法等の法律に違反していないかの確認のために、建築確認の申請を行い、無事建築確認が通った後、住宅ローンの本審査を受けて金融機関との契約が可能になります。

施工会社とは、工事請負契約の締結後、詳細なプランの打ち合わせを行います。

おおよそのプランは契約締結の前に決まっていますので、ここで行うのは見積もり費用や建築確認の内容に影響のない程度の打ち合わせとなります。

工事開始

請負契約が正式に成立し、住宅ローンの本審査に通って、具体的なプランが定まったら、いよいよ工事開始となります。

工事期間中は騒音などで迷惑をかけることがありますので、事前に近隣の方へ挨拶に伺っておくと、入居後のご近所づきあいもスムーズになるでしょう。

請け負う会社によっては、会社の方で挨拶回りをしてくれることもあるので、会社に任せるケースもあります。

竣工検査・引き渡し

工事が開始してから3~6カ月ほどで建物の建築が完了します。

工事完了後に市町村によって完了検査が行われますので、建築確認申請書類と照らし合わせて問題がなければ検査済証が交付されます。

その後、施主立会いの下で、設計図や打ち合わせ通りに建てられているか、設備等にも問題がないかなどを確認します。

問題があれば補修工事を行って補修した後、引き渡しとなりますので、登記と残金の決済(金融機関との住宅ローンの正式契約)を行い、入居が可能となります。

後悔しないための建築業者選びはどうすればいい?

家を建てるにあたって資金計画や家の設計は非常に重要な要素となりますが、もうひとつ大切なのは、「具体的にどの会社に建築を依頼するか?」ということです。

家というものは「建ててしまえば終わり」というものではなく、長く住み続けるためには、定期的に丁寧なメンテナンスが必要となります。

ですから、家の建築を依頼する際には、建築完了後も責任をもってメンテナンスを任せられるか?という点も重要です。長期に渡って付き合いが続く可能性も考えて慎重に会社選びをしましょう。

家を建てる際に依頼する業者の態様は大きく分けると、地元の工務店、設計事務所、ハウスメーカーの3つに分けられると考えらえますが、それぞれにメリット・デメリットがあります。

上に述べた観点からどのような業者に依頼すればよいかを判断するために、3つの業者の特徴を以下に解説しますので、参考にしていただきたいと思います。

工務店

建物の建設や管理を行う小規模な業者を、一般的に工務店と呼びます。

一口に工務店と言っても、ハウスメーカーの下請けを専門に行う工務店から、独自に設計や建築を行い、比較的大規模に業務展開している工務店まで様々です。

工務店に依頼するメリットとしては、大手ハウスメーカーのように大規模な宣伝広告を行っていないため、それらの費用が建築費用に上乗せされない分、比較的安い価格で家を建てることができるところにあります。

また、地元密着型の業者が多いので、建築後のメンテナンスも頼みやすい傾向があるでしょう。

これらの反面、建物の品質は工務店の職人の腕によってバラツキが出るリスクがあるので、評判をしっかりリサーチする必要があると言えます。

設計事務所

建築士の資格を持った建築家の設計事務所に依頼するという方法もあります。

設計事務所に依頼することのメリットは、デザインや間取りなどに意匠を凝らしたオリジナルの家作りができるということにあります。

設計事務所では建物の建築は行いませんので、実際に施工するのは建設工事請負契約を結んだ工務店となり、設計事務所では建物の設計と建築の管理を担当します。

建築にかかる費用の10~20%ほどが設計事務所の手数料としてかかりますので、建築コストとしてはハウスメーカーなどよりも高めになることが一般的です。

価格を気にせず、こだわりを持って独自の家作りをしたいというニーズが強い方は、設計事務所がおすすめと言えるでしょう。

ハウスメーカー

注文住宅の建築を全国規模で行い、家作りに関わることをトータルで任せられる会社を総称して、ハウスメーカーと呼びます。

ハウスメーカーと呼ばれる会社の中にも、規模やターゲットとする顧客の違いなどにより、様々なタイプがあります。

知名度の高い大手ハウスメーカーは、信用力があり安心して施工を任せられるというメリットがありますが、半面では宣伝広告費、ブランド料などが上乗せされた価格となっており、住宅展示場などに出店するための維持費なども価格に転嫁されています。

「注文住宅は高い」という一般の方が持っているイメージは、このような高額な商品を扱うメーカーに対する印象が強いためと考えられます。

一方で、低価格を売り物にするメーカーもあれば、品質を維持しながら手頃な価格での家作りを目指すハウスメーカーもあります。

このようなハウスメーカーでは、建築資材や設備を大量に仕入れることでコスト削減を行うなど、様々な経営努力によってコストパフォーマンスのよい住宅の提供に努めています。

また、ハウスメーカーの多くは建築のほとんどの過程を工場で製造し、現場でする作業は組み立て作業が主とすることで、建物の品質を均一に保つと共にコストを抑えることを可能にしています

土地を探すことから資金計画の相談まで、幅広い相談に対応可能であることも、ハウスメーカーの強みと言えます。

後悔しないための設計の秘訣は?

はじめての家作りでは後悔する人が多いと言いますが、ここでは、後悔しないための設計の秘訣をお伝えしたいと思います。

まず、将来の家族構成やライフスタイルの変化も想定して、フレキシブルに対応できる設計を心がけるとよいでしょう。

例えば、家族が増えること、または減ることも想定して間取りを考え、年を取って自由に移動できなくなった時にも困らない設計をしておくと安心です。

また、平面の設計図から想像していた間取りと、出来上がった実際の間取りではイメージが違ってしまい、戸惑う人もいます。

設計図の段階から、できるだけ立体的に仕上がりを想像して間取りを考えるようにしましょう。

そして、はじめから無理と諦めずに、家族の希望はできる限り施工会社に伝えることをおすすめします。

施工会社から、希望を叶えられるような新たな提案を受けられる可能性もあります。

信頼できる施工会社のサポートを受けながら、これらのポイントを押さえた家作りをすることで、「この家を建てて良かった」と、心から思える家が出来上がるのではないでしょうか?

関連記事:家づくりは何から始める?予算や間取り、後悔しない注文住宅の建て方を解説!

注文建築を建てるなら、後悔しない予算や間取り、建築業者選びで理想の家作りを!

この記事では、注文住宅を建てる際の大まかな流れや資金計画、間取り、建築業者選びのポイントなどについて解説しました。

家作りの流れは、理解していただけたでしょうか?

家族の夢と期待が詰まった家作り。

そして、完成後のメンテナンスも含めて末永くお付き合いが必要な施工会社は、信頼が大切です。

累計59,000棟超の施工実績を誇る「タクトホーム」なら、安心してご相談いただけるでしょう。

タクトホームの住宅ブランド「グラファーレ」は、「家族が集う、心地よい家」がコンセプト。

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タクトブログ編集部
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