お家のお悩み

建売住宅を購入するときの注意点は? 押さえておきたいチェックポイント

建売住宅と聞くと、「安いけれどグレードの低い住宅」というイメージを持つ人が多いかもしれません。しかしチェックポイントをきちんと押さえておけば、価格以上の価値のある買い物ができるのです。

マイホームは、そう何度も機会のある買い物ではないでしょう。買ってから後悔しないためにも、建売住宅の注意点をしっかり押さえましょう。

建売住宅を購入するまでの流れ

建売住宅は完成している住宅を購入するものですが、どんな手順で購入すればいいのか分からないという人も多いでしょう。まずは、建売住宅を購入する際の流れから見てみましょう。

資金計画をたてる

建売住宅を購入する場合、最初にするべきは資金計画です。頭金として支払える自己資金の額、月々の住宅ローン返済に充てられる額から、大まかな予算を出してみましょう。

銀行など金融機関の公式サイトでは、住宅ローンシミュレーションを公開しているところも少なくありません。月々の返済額や返済期間を入力すると、借入限度額が計算できます。

物件探しと内覧

物件を探すには、住宅情報のポータルサイトで検索する、住宅情報誌や折り込みチラシで探す、希望地域の不動産会社を当たってみるといった方法があります。ひとつの方法に限らず、複数の手段で探したほうが、希望の物件が見つかりやすいことでしょう。

希望に合う物件が見つかったら内覧を申し込みます。基本的には、仲介する不動産会社やハウスメーカーのスタッフが同行しての見学になります。

見学時には、広さや間取り、周辺環境などが希望に合っているかをチェックします。同時に購入にかかる諸費用など資金面について、同行したスタッフに確認してみましょう。

購入申し込み

資金面や希望条件に合う物件が見つかったら、購入申し込みをします。ただし、購入申し込みをすると正式な売買契約に向けての準備がスタートするので、「とりあえず物件を押さえておこう」といった軽い気持ちでの購入申し込みはやめておきましょう。

購入申し込みをしたらすぐに住宅ローンの申し込みを行うことが一般的です。住宅ローンの申し込みをするとまず事前審査が行われ、長くても1週間以内には融資可能かどうかの審査結果を知ることができます。

不動産売買契約

住宅ローンの事前審査が通ったら、正式に不動産売買契約を結びます。契約の際には、宅地建物取引士から「重要事項説明」という物件についての詳しい説明が行われるので、疑問点があったら遠慮せずすぐに質問しましょう。

一般的には売買契約が結ばれた時点で、売買価格の5~10%にあたる手付金を支払います。頭金なしのフルローンで建売住宅を購入する場合でも、手付金は現金で必要になることが多いので注意しましょう。

住宅ローン審査

売買契約を結ぶと同時に、住宅ローンの本審査を申し込みます。事前審査に通っていれば本審査で落ちることはまずありませんが、万が一落ちてしまった場合でも別の金融機関なら融資してもらえることがあります。

どの金融機関からも融資が受けられない場合は、残念ながら売買契約を破棄することになります。ですが売買契約書の中に「住宅ローン特約」が設定されていれば、手付金が返金されるので損をすることはありません。

立ち会い検査

正式な物件の引き渡し前には、物件の最終チェックが行われます。売主のハウスメーカーや不動産会社、買主が共に立ち会ってチェックするため、立ち会い検査と呼ばれています。

立ち会い検査で、本当にその建売住宅が重要事項説明で聞いたとおりの物件なのか確認します。外観や室内、住宅設備などに瑕疵がないか、あった場合はきちんと修理されているのかどうか細かく見ていきましょう。

引き渡し

住宅ローンの本審査に通って融資が行われたら、物件の引き渡しとなります。買主は手付金以外の物件価格を売主に振り込み、売主から物件の鍵を受け取ります。

引き渡しと同時に、物件の建物表題登記、所有権保存登記、抵当権設定登記を行います。登記とは法務局の登記簿に登録することで、どんな建物か、所有者は誰なのかといったことを公的に証明する手段となります。

法律では、登記は不動産の所有者が行うとされていますが、司法書士に代行してもらうことが一般的です。引き渡し当日に、司法書士から登記事項の証明書を受け取って、建売住宅の購入にまつわる一連の作業は終了となります。

建売住宅の購入時の注意点

住宅は高額な買い物なので、どなたもなるべく失敗したくと思うでしょう。

建売住宅の購入時にいくつかのポイントに気をつけることで、失敗のリスクを引き下げられます。その注意すべきポイントについて、詳しく解説します。

売主物件か確認する

売主物件とは、建売住宅を造ったハウスメーカーが売主となって直接販売している物件をいいます。対して、売主であるハウスメーカーと買主の間に仲介業者の不動産会社が入っている物件を仲介物件といいます。

仲介物件は、不動産会社に支払う仲介手数料がかかってしまいます。仲介手数料は、物件価格の3%+6万円という上限額が法律で定められていますが、物件価格そのものが高額なため、決して無視できる金額ではありません。

売主物件なら仲介手数料はかからないので、物件購入費用を抑えたいなら、売主物件を探すのもひとつの手段です。

ライフスタイルに合った間取りかチェック

建売住宅は、どんな人でも住みやすく感じられるよう普遍的な間取りになっています。ただし、人によっては間取りが希望とマッチしないこともあるでしょう。

自分にとって住みやすい家なのかチェックするには、日常生活風景を具体的に思い浮かべてみることです。朝から夜の時間帯でどのような動線をとるのか、家族全員で見学に行って、実際に動いてみるのもひとつの方法です。

建物の構造や性能を確認する

建売住宅は、完成した家を実際に見て検討できることがメリットのひとつです。しかし建築風景は見られないので、どんな構造になっているのかは資料で判断するしかありません。

断熱や防音、耐震性といった建物の構造や性能は、住みやすさに直結します。建売住宅の購入を決める前に、構造や性能についてもチェックしておきたいものです。

建物のある場所の地質や地盤をチェック

どんなに構造がしっかりした建物でも、建っている土地の地盤が軟弱だと、建物がゆがんだり地震で倒壊したりといったリスクがあります。建売住宅を購入するなら、その場所の地質や地盤もチェックしておきましょう。

周辺の地質が軟弱でも、地盤改良工事が行われていれば安心です。地盤改良が行われたのか、あった場合にはどの程度の工事だったのか調べてみましょう。

建物だけでなく、周辺環境も調べる

建売住宅の購入を決める前には、周辺環境についても調べておきましょう。日用品の買い物ができる商業施設、病院、お子さんがいる場合は保育園や学校、公園の場所もチェックしておきましょう。

また、不動産広告には「小学校まで徒歩10分」と書いてあったとしても、途中に横断歩道や坂道があると、その時間ではたどり着けないことが珍しくありません。できれば地図で確認するだけでなく実際に歩いてみて、地図だけでは分からない情報も確認しましょう。

曜日や時間を変えて現地に行ってみる

昼は明るい街路だったのに、夜は街灯が少なく危険を感じるといったように、時間帯によって街の雰囲気がまったく違って見えることがあります。観光地に近い場所では、平日と週末で交通量が大幅に異なることもあります。

建売住宅を購入する際には、曜日や時間を変えて現地に何度か足を運んでみましょう。少しでもリスクや違和感があったら、購入を考え直すことも大切です。

信頼できる施工会社の選び方

同じ価格、同じ条件の建売住宅なら少しでも信頼のおけるハウスメーカーの物件にしたいと思うでしょう。しかし、どんなハウスメーカーを選んだらいいのか分からないという人のために、選び方のポイントをご紹介します。

土地の仕入れから一括で行っているハウスメーカーがおすすめ

一口にハウスメーカーといっても、事業形態はさまざまです。土地の仕入れから住宅の施工、販売まですべて自社で行っている会社もあれば、土地の管理や住宅の販売を他社に委託している会社もあります。

複数の会社が関わっている物件では、何かトラブルが起こった際に、どこに連絡すればいいのか分からなくなってしまうこともあります。そういったリスクを避けるためには、土地の仕入れから販売まで一括で行っているハウスメーカーがおすすめです。

アフターサービスの内容をチェック

ハウスメーカーによってアフターサービスの内容は大きく違ってきます。できることなら、アフターサービスがより充実している会社を選びたいものです。

定期メンテナンスのアフターサービスがあれば、手間をかけずに建物の寿命を延ばすこともできるでしょう。物件の販売価格が多少高めでも、長期的に見ればお得になることもあります。

購入を決める前に、アフターサービスの内容も合わせて検討することをおすすめします。

担当者との相性も大切

建売住宅の営業スタッフとの相性も重要な判断ポイントです。「営業スタッフが何となく好きになれない」といった印象を受ける場合は、購入を見送ることも考えてみましょう

営業スタッフとの相性がよくないと、聞きたいことがあっても聞きそびれてしまったり、説明を聞き流してしまったりといったトラブルが起こりがちです。すべて納得して建売住宅を購入したいなら、話しやすい、聞きやすい営業スタッフのいるハウスメーカーを選んだほうがいいでしょう。

まとめ

注文住宅より価格が低い建売住宅ですが、一生に何度もない大きな買い物であることに違いはありません。いくら安くても満足のいかない物件を購入してしまうと、住み続ける限り後悔を引きずることになってしまいます。

タクトホームは、建売住宅でも豊富な実績があり、多くのお客様にご満足いただいています。建売住宅をお探しなら、ぜひ相談にお越しください。お客様のご希望を丁寧に伺って、実のあるアドバイスをご提供します。

人気記事