新築一戸建て

勝手口は設置すべき?メリット・デメリットをご紹介

勝手口を設けることで、ゴミ出しをしやすくなるなど家事の面でメリットがありますが、一方で防犯対策が必要になるといったデメリットもある点には注意しなければなりません。

本記事では、注文住宅の間取りを考えている方に向けて、勝手口の概要やメリット・デメリットをご紹介していきます。

勝手口とは?

勝手口とはキッチンやパントリーに併設される玄関とは別の出入り口のことです。

玄関が表の出入り口なのに対し、住宅の裏の私的な出入り口の役割を果たし、昔の住宅では一般的に設置されていました。

昔は、キッチンを北側に独立させリビングを南側に配置する住宅が主流であり、キッチンから直接出入りする勝手口を設置するケースが多かったのです。

一方、現在は昔のように広い独立したキッチンを持つ住宅は少なくなり、リビングと一体型のキッチンが主流となっています。

そのため、出入りは玄関で十分というケースも多くなり、新築住宅では勝手口を設けない住宅も増えているのです。

しかし、現代の住宅でも勝手口があることで利便性が向上するなどのメリットもあります。

ただし、設置することで費用がかかるなどデメリットもあるのでメリット・デメリットを把握して検討することが大切です。

以下では、メリット・デメリットを詳しく解説していきます。

勝手口のメリット

まずは、勝手口のメリットについて見ていきましょう。

メリットとしては、次の3つが挙げられます。

  • ゴミを出すのに便利
  • 買い物したものを台所近くに運びやすい
  • 靴が汚れたときも玄関を汚さずに済む

ゴミを出すのに便利

勝手口の大きなメリットがちょっとした外への出入りがしやすくなるという点です。

キッチン横に出入口があるので、キッチンのごみを外に直接出せるようになります

勝手口がない場合、キッチンのゴミはリビングなどを通って玄関まで運ばなければなりません。

移動の手間がかかるだけでなく、臭いが移ってしまったりゴミを落として汚してしまい掃除の手間もかかってしまったりする可能性もあるでしょう。

勝手口があることで、キッチンのごみを他の部屋を通らずに捨てられるので、家事動線をよくすることが可能です。

また、キッチンの水道を利用して外の掃除やガーデニングの水やりがしやすくなるというメリットもあるでしょう。

買い物したものを台所近くに運びやすい

キッチンへの出入りをしやすくすることは、食材などの搬入時にもメリットとなります。

勝手口がない場合、買い物後の荷物は玄関→リビング→キッチン・パントリーと移動距離が長くなってしまうものです。

勝手口があれば、直接キッチンに買い物の荷物を運べるため、日常の出入りを楽にできます

もし、ガレージ横にキッチンがある間取りなら、勝手口があればガレージから直接キッチンに出入りでき、より利便性は向上するでしょう。

関連記事:新築住宅で駐車場を作るとき、気をつけたいポイントは?

靴が汚れたときも玄関を汚さずに済む

勝手口は日常的に玄関代わりに利用するケースも珍しくありません。

特に、子どもの出入り口に利用すれば汚れた靴を玄関に入れずに済むので、玄関を来客用に清潔に保つことが可能です。

また、出入り口が増えることで日常や非常時のメリットにもつながります。

朝、家族が家を出る時間が被った場合の混雑も避けられることや、災害時に玄関から出られない場合の非常口としても利用できるのは勝手口のメリットと言えるでしょう。

関連記事:おしゃれで使いやすい玄関とは? 玄関設計のポイントを紹介

勝手口のデメリット

勝手口にはデメリットもあるので、デメリットを把握して慎重に設置を検討することが大切です。

デメリットには、次の3つが挙げられます。

  • 防犯面に注意が必要
  • 冬場は寒くなりやすい
  • 別途費用がかかる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

防犯面に注意が必要

勝手口があることで、泥棒の侵入経路が増えてしまう可能性があります。

勝手口は表の道路から見えない場所に設置されることが多く、人目に付かずに侵入しやすいものです。

また、玄関のようにセキュリティを充実させるケースは珍しく、基本的にシンプルなドアや鍵の構造をしているので泥棒が侵入しやすいというリスクがあります。

勝手口を設置する場合は、人感センサーライトや防犯性の高い鍵の導入など防犯対策はしっかりと整えることが大切です。

冬場は寒くなりやすい

もともと冷えやすいキッチンにさらに出入り口が加わることで、冬場の冷え込みがより厳しくなる恐れがあります

勝手口で出入りするたび、キッチンやリビングに直接冷気が入るだけでなく、出入りしなくてもサッシ部分から冷気が入ってしまうのです。

特に冬場の冷え込みの厳しい地域では、勝手口による冷気は大きなデメリットとなるので、断熱性の高い扉を利用するなど対策するようにしましょう。

また、地域によっては、冬場は積雪で利用できないというケースも珍しくなく、その場合冬の期間は何も利用できない無駄なスペースになりかねません。

地域の気候に合わせた防寒対策や設置場所を検討することも大切です。

冷気だけでなく虫の侵入経路になる点にも注意しましょう

キッチンには虫の好むゴミや臭いが多く、火を使うので暖かくなりやすいなど、虫にとって快適な環境が整っています。

勝手口を出入りや寒気のために開けっ放しにすることで、虫が入ってきてしまう恐れがあり、大きなデメリットとなるでしょう。

勝手口にも網戸を設置するなど虫対策も検討しておくことが大切です。

関連記事:高気密・高断熱住宅とは? メリットとデメリットを徹底解説

別途費用がかかる

勝手口を設ける場合はその設置費用が余計にかかります。

注文住宅で勝手口を付ける場合は20万~50万円程掛かり、リフォームで新設するとなると100万円を超える場合もあるものです。

勝手口の場合、扉の大きさやドアの部材・外構工事の程度によっても費用は大きく異なります。

地面から直接入れる勝手口か階段を設置しなければならないかでも異なってきます。

ドア部分も面積が大きくなるほど費用は高額になります。

費用については、施工業者によっても異なるので、事前に見積もりを取って検討するようにしましょう。

まとめ

勝手口について、メリット・デメリットをご紹介しました。

勝手口を設けると、ゴミ出し面など便利になりやすいですが、防犯面に注意が必要などデメリットもあります。

注文住宅で間取りを考える際には、ぜひ本記事の内容を参考になさってください。

タクトホームでは累計59,000棟の分譲実績のある「グラファーレ」を扱っており、経験豊富な営業スタッフ、設計スタッフが対応します。

勝手口のある家を建てたいと考えている方は、ぜひ一度お問い合わせ・ご相談ください。

タクトブログ編集部
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