住む家を探すにあたり、都心がよいか、郊外がよいか迷っているという方もいらっしゃるでしょう。
本記事では、そうした方に向けてそれぞれのメリット・デメリットや向いている特徴、選ぶ際のポイントなどをご紹介していきます。
Contents
都心と郊外の定義
都心と郊外に明確な定義はありませんが、大まかに次のような意味合いで使われることが多いものです。
- 都心:官庁や企業本社などが集中している場所・多くの人が集まる政治や経済の中心
- 郊外:都市に隣接した地域や市街地周辺の田園地帯
都心と郊外の明確な定義はありませんが、関東の場合次のように分けられていると言われています。
- 都心からの距離が25キロ以上を郊外
- 通勤電車の乗車時間が30分を超えるあたり
- 国道16号線の外側
- マンション事業が可能かどうか
都心に住むメリット・デメリットと向いている人の特徴
まずは、都心に住むメリット・デメリットについて見ていきましょう。
メリット
メリットとしては、次の4つが挙げられます。
- 通勤時間が短い
- 交通機関が多く便利
- 各種施設が近くにある
- 資産価値が高い
- 通勤時間が短い
都心に会社があるという企業も多く、都心に住めば会社も近くなり通勤時間を短縮できます。
通勤のストレスを軽減できるだけでなく、通勤の時間を短縮した分家族との時間やプライベートの時間に充てられるのはメリットと言えるでしょう。
- 交通機関が便利
都心は、電車やバスなどの公共交通機関が充実しているという特徴があります。
駅まで歩いてすぐという場合も珍しくなく、日常の移動が便利です。
子供の学校の選択肢も広くなり、高齢になっても移動しやすい点もメリットとなるでしょう。
また、公共交通機関だけで移動に不自由しないため、車所有のコストを削減できます。
- 各種施設が近くにある
都心には会社だけでなく、学校や病院・銀行など生活するうえで必要な施設や、映画館や美術館・商業施設といった施設も充実しています。
近くに必要な施設が多いので、移動時間を掛けずに仕事の休憩時間や仕事帰りでも便利に利用できるというメリットもあります。
- 資産価値が高い
都心の不動産は地価の高さから資産価値も高い傾向にあります。
また、人口も増加傾向にあり、今後も資産価値が大きく下がりにくいと言えるでしょう。
将来的に売却する場合でも、資産価値の高い不動産であることは有利に働きます。
デメリット
都心にも次のようなデメリットが挙げられます。
- 地価が高い
- 自然が少ない
- 人が多い
- 地価が高い
都心のデメリットはやはり地価の高さです。
同じ予算であれば、郊外の方が広い土地を購入できるでしょう。
都心の場合は予算によっては敷地が狭くなり、隣地との距離が近く窮屈感を感じる場合もあります。
また、別に駐車場を借りるとなると、その分高い駐車場代も必要になります。
関連記事:小さい家とは?定義から暮らすメリットまで詳しく解説
- 自然が少ない
都心は便利な施設が多くありますが、緑豊かなエリアがあまりありません。
のびのび過ごせる広い公園が少なく、休日に自然の中でレジャーをするには移動距離が遠くなる点は子育て環境としてはデメリットとなるでしょう。
- 人が多い
都心は人が多く集まる経済の中心でもあるため、人の出入りが多く、人によってはストレスを感じる場合があるでしょう。
通勤時間の満員電車や商業施設での行列は日常茶飯事となる場合もあります。
向いている人の特徴
都心での暮らしが向いている人には、次のような特徴があります。
- 利便性の良い場所に住みたい
都心の良さは、利便性の良さにあります。
公共交通機関や施設が充実しており、日常生活に不自由しないというメリットがあるので、利便性の良さを重視したい人に向いているでしょう。
郊外に住むメリット・デメリットと向いている人の特徴
次の郊外に住むメリット・デメリットを見ていきましょう。
メリット
郊外に住むメリットには、次のような点が挙げられます。
- 地価が安い
- 広い家に住める
- 静かな環境で生活できる
- 地価が安い
郊外の大きなメリットが地価の安さです。
一般的に都心から離れるほど地価が安くなるため、同じ予算でも郊外の方が都心よりも大きな土地を購入できます。
- 広い家に住める
地価が安く広い土地を購入しやすいことから、家の間取りも広くとることが可能です。
広い庭や駐車場付きの家を実現しやすいのも郊外のメリットとなります。
子育て世帯であれば、のびのび生活できる間取りや庭で子供を遊ばせることも可能です。
また、近年増えているテレワークの場合も、仕事用の部屋を確保しやすいというメリットがあります。
- 静かな環境で生活できる
都心に比べて人の出入りが少なく自然豊かな傾向のある郊外であれば、静かな環境で生活しやすいでしょう。
大きな公園や自然に触れられる場所も多いというメリットもあります。
近年は郊外型の大型ショッピングモールも増えており、郊外であっても商業施設が近い場合を選べば便利に生活することも可能です。
デメリット
デメリットとしては、次のような点が挙げられます。
- 通勤に時間がかかる
- 自動車が必要
- 将来売却が難しい
- 通勤に時間がかかる
都心から離れることで会社への通勤に時間が掛かる可能性があります。
都心に会社がある場合、片道30分や1時間かかる場合も珍しくなく、通勤にストレスを抱える場合もあるでしょう。
さらに、家から駅までも時間が掛かるケースや運行本数が少ないケースでは不便さを感じる場面が増えるものです。
子供の通学時間が掛かることで、学校の選択肢が狭まる恐れもあります。
ただし、始発から通勤できれば混雑する時間帯も座りやすく、長い通勤時間を読書などに活用できる点はメリットになるかもしれません。
- 自動車が必要
駅までの距離が遠い場合や近くに買い物施設がないなどの理由から、郊外の生活では基本的に車が必要となります。
しかし、車を所有すると、毎月のガソリン代だけでなく車検代と言った維持費などのコストがかかってくるものです。
通勤などで日常的に車を利用しない場合は、カーシェアを活用するのも一つの手でしょう。
また、車移動が必須の場所では、高齢になってから不自由する可能性が高い点には注意が必要です。
- 将来売却が難しい
将来売却を検討する場合に、不利になる可能性があります。
地価が安く利便性の劣る郊外では、都心の物件に比べて需要が少なく、売れにくい場合があるものです。
仮に売れたとしても、希望の価格で売れない場合もあるでしょう。
郊外であっても、大型商業施設の近くなどは需要が高い傾向があります。
将来の売却も視野に入れているなら、郊外でも立地の良い場所を検討しておくことが大切です。
向いている人の特徴
郊外が向いている人には、次のような特徴があります。
- 物件購入費用を抑えたい
- 広い家に住みたい
地価の安い郊外であれば、購入費用を安く抑えることが可能です。
同じ予算であれば、都心よりも広い土地・家を持つことも可能なので、広い家を希望する場合も郊外が向いているでしょう。
都心か郊外かを選ぶ際のポイント
家を持つのに都心か郊外で悩んでいる人は多いものです。
ここでは、都心か郊外かを決めるうえでのポイントについて見ていきましょう。
比較ポイントとして、次の3つが挙げられます。
- イニシャルコストとランニングコスト
- 建物の広さ
- 利便性
イニシャルコストとランニングコスト
基本的に、購入費用は都心の方が高くなります。
さらに、家を持つ場合にはランニングコストも考えなければなりません。
家を持つと、毎年固定資産税・都市計画税が必要です。
地価の高い都心部はそれらの税額も高くなります。
また、駐車場を別途設ける必要もあり、駐車場代も掛かってくるでしょう。
このように、都心に家を持つとイニシャルコスト・ランニングコスト共に高くなる点には注意が必要です。
ただし、車を所有しない場合は所有コストをカットでき、通勤通学の距離が短ければその分交通費も削減できます。
全体でどれくらいの費用がかかるのかを計算したうえで、比較するようにしましょう。
関連記事:持ち家にかかる固定資産税・都市計画税はいくら?計算方法を確認しておこう
建物の広さ
広い間取りや庭を持ちたいのであれば郊外、コンパクトに生活したいなら都心が向いているでしょう。
地価の高い都心で広い土地を購入しようとすると、予算がかなり掛かります。
そもそも広い土地の売りがない場合がほとんどです。
すでに子供がいる、これから子供を希望する場合など、家族構成や将来のライフプランによって必要な家の広さを検討するようにしましょう。
関連記事:狭小住宅はおすすめできる?メリット・デメリットと間取りの工夫
利便性
通勤や通学・日常生活の利便性は都心よりも郊外の方が劣ります。
通勤時間も、1時間以上かかるとその分家族との時間や自分の時間が減る場合があります。
通勤に多大な時間がかかることで、子供の進学先の選択肢が狭まる可能性もあるでしょう。
また、病院が遠ければ、子供の急な病気や高齢になってから定期的に病院に行くのに不自由する可能性があります。
郊外では車がなければ日常の買い物などで不自由するケースも珍しくありません。
車があれば利便性の悪さが気にならない場合もありますが、高齢になってからも車移動ができるとは限らないものです。
ただし、通勤についてはテレワークなら利便性の悪さが気にならない場合もあるでしょう。
近年はテレワークを理由に郊外に移る人も増えています。
とはいえ、ずっとテレワークで働くのかどうかは検討しておくことが必要です。
住む場所を選ぶうえで、費用だけでなく、今度のライフスタイルや家族の希望など総合的に判断して快適に生活できる場所を選べるようにしましょう。
まとめ
都心・郊外それぞれ、住むメリット・デメリットや向いている人の特徴をご紹介しました。基本的に、都心は利便性が高いもののコストが高く、郊外は利便性が低くなりやすいもののコストを抑えて生活しやすいという特徴があります。
本記事でご紹介した選び方のポイントを参考にしながら、自分にとって都心か郊外、どちらに住むのがよいのか考えてみてはいかがでしょうか。
タクトホームは2021年時点で累計59,000棟の家を建てるなど豊富な実績を有しています。
お客様のご要望に応じて、都心・郊外それぞれの特徴を把握したうえでのご提案が可能です。
家づくりを検討されている方は、ぜひタクトホームまでご相談ください。