2020年、新型コロナウイルスが世界的に蔓延したことから、テレワークに移行されたという方も多いでしょう。
そうした中で、注文住宅においてワークスペースを設けるケースが増えています。
本記事では、注文住宅でワークスペースを設けるメリット・デメリットやレイアウト事例などをご紹介します。
Contents
注文住宅におけるワークスペースとは?
ワークスペースとは、「WorkSpace」と書かれるように、仕事や勉強・作業などをするための空間やスペースのことを言います。
仕事だけでなく趣味など使い道はさまざまです。
仕事用のスペースとしては書斎を思い浮かべる方も多いでしょう。
書斎は完全に独立した個室を指すのに対し、ワークスペースのスタイルはさまざまあります。
個室だけでなく、リビングの一角に仕切りを設けた半個室や仕切りのないオープンタイプ・階段下に作業台を設置しただけなど自由なスタイルで取り入れられているのです。
このように、ワークスペースとは子どもから大人まで多目的な用途で利用できるスペースと言えます。
近年は、新型コロナウイルスの影響や働き方改革によりリモートワークの機会が増えている企業も多いでしょう。
自宅で仕事スペースを確保する必要性が高まったことから、ワークスペースを取り入れる住宅も増えているのです。
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注文住宅でワークスペースを設けるメリット
ワークスペースを設けるメリットとしては、次の3つが挙げられます。
- 静かな環境で仕事できる
- 会議の内容を家族や来客に知られない
- 汎用性が高い
それぞれ詳しく見ていきましょう。
静かな環境で仕事できる
仕事に集中するには静かな環境が適しています。
家の中で仕事をする場合、家族の声や生活音などがあふれており、気を取られて仕事に集中できない人も多いでしょう。
自宅はプライベートな場所なので、仕事をする際のメリハリがつけにくいという問題点があります。
ワークスペースを設けることで、家のことから離れて仕事に集中する環境を整えることが可能です。
会議の内容を家族や来客に知られない
仕事の内容によっては家族に知られたくない情報もあるでしょう。
ワークスペースで仕切ることで、仕事の情報を知られるリスクが低くなります。
また、リモート会議時に家の中や家族が映り込んでしまうというアクシデントは良くある話です。
ワークスペースがあることで、自宅の様子を見られなくしたり家族の出入りを防ぐことができるでしょう。
汎用性が高い
ワークスペースは特定の人・特定の作業だけのスペースではありません。
仕事をするだけでなく勉強や趣味・ちょっとした作業で利用することも可能です。
仕事をしない時間は子供の勉強スペースとして活用もできるでしょう。
また、趣味も集中して楽しみたいという人にとっても、仕切られたワークスペースはおすすめです。
このようにワークスペースは汎用性が高いので、将来仕事で利用する機会が少なくなっても活用しやすいというメリットがあります。
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注文住宅でワークスペースを設けるデメリット
ワークスペースを設けることにもデメリットがあるので、デメリットを理解したうえで慎重に判断することが大切です。
デメリットとしては、次の2つが挙げられます。
- 追加の費用がかかる
- 家族とコミュニケーションが取りづらくなる可能性がある
それぞれ詳しく見ていきましょう。
追加の費用がかかる
ワークスペースを設置する場合は、その分の追加費用がかかります。
タイプや広さによっても費用は大きく異なりますが、個室タイプで1部屋設けようとすれば費用も高額になってくるでしょう。
また、費用だけでなくスペースも必要です。
ワークスペースを設けることで、リビングや他の部屋が狭くなる恐れもあります。
また、せっかく作っても活用しなければそのスペースは無駄になってしまうものです。
人によっては、家の中よりも外の方が集中できる場合や仕切りなしのリビングでも十分仕事に集中できる場合もあります。
家づくりは基本的に面積が限られているため、「リビングをもっと広くできたのに」「収納の増やせたのに」と後悔しないように、ワークスペースの必要性はしっかりと検討することが大切です。
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家族とコミュニケーションが取りづらくなる可能性がある
個室型のワークスペースは閉鎖空間となり、家族とのコミュニケーションが取りにくくなってしまう恐れがあります。
仕事中、家族と離れて集中したいという場合は良いでしょうが、子供の様子を見ながら仕事をしたいという場合には、半個室やオープンタイプが適しています。
仕事への集中を優先するのか、家族とのコミュニケーションも重視したいのかによって選ぶべきワークスペースのタイプも変わってくるものです。
用途や重視したい点も明確にしたうえでワークスペースを検討するようにしましょう。
テレワークに便利なワークスペースのある注文住宅のレイアウト事例3選
ワークスペースにもさまざまなタイプがあります。
主なタイプは次の3つです。
- 個室型
- 半個室型
- オープン型
集中して作業をしたい場合は完全に閉鎖される個室型、仕切りは必要だけど開放感が欲しい人は半個室型、ちょっとした作業で活用したいならオープン型が適しているでしょう。
また、広さも1畳ほどの狭いスペースから6畳ほどの個室までさまざまな選択肢があります。
ワークスペースに明確な定義はないので、自由なスタイルで取り入れることが可能です。
ただし、設置の際には必要な広さや設備・位置などを考慮したうえで導入しなければ、使わずに物置と化してしまう可能性もあるので注意が必要です。
使用用途や家族の希望・将来の活用方法などを考慮して、最適なワークスペースを検討するとよいでしょう。
ここでは、テレワークにおすすめのワークスペースのレイアウトとして、次の3つの事例を紹介します。
- 小さい部屋をワークスペースにする
- 階段下をワークスペースにする
- ロフトをワークスペースにする
小さい部屋をワークスペースにする
書斎のように、小さい部屋を仕事用の部屋にし、ワークスペースとして活用する方法です。
小部屋をワークスペースにすれば、誰にも邪魔されることなく仕事に集中しやすくなり、セキュリティの面でも安心です。
また、収納や作業台などを仕事に合わせて設置することで、快適な作業環境を整えやすいというメリットもあるでしょう。
小さい部屋であれば、将来ワークスペースとして活用しなくなった時にも収納や子供用の部屋など活用もしやすくなります。
ワークスペース用の小部屋を設置する場合は、日当たりやコンセントの数には注意が必要です。
仕事だけできればいいとシンプルな小部屋にしてしまうと、日当たりや風通しが悪くストレスになってしまう恐れがあります。
また、コンセントも必要なだけ確保しておかないと作業効率に影響してしまうでしょう。
より仕事に集中したい場合やオンライン会議が多い人は、壁などの防音対策を行うことをおすすめします。
階段下をワークスペースにする
階段下のデッドスペースを活用することで、小さい面積でもワークスペースを確保しやすくなります。
階段下の寸法に合わせて壁付けで作業台や棚を設定するだけで、ワークスペースとしての機能は十分果たせるでしょう。
リビングやダイニングに近い間取りであれば、家族とのコミュニケーションも取りやすくなります。
階段下のスペースを大きくとれる間取りなら、ドアを設置して個室にすることも可能です。
引き戸を設ければ階段下の少ないスペースでも個室にすることも可能でしょう。
ロフトをワークスペースにする
ロフトとは、屋根裏部分にある小屋裏収納と呼ばれるスペースです。
建築基準法で高さ1.4m以下と定められており、制限内で設置すれば床面積に含まれないので、ワークスペースとしてロフトを設けても家の間取りに影響しにくくなります。
ロフトでのワークスペースは、個室スタイルにすることや階段やリビングとつながった半2階タイプなどさまざまなスタイルがあります。
オープンタイプのロフトであれば、子どもを見ながら仕事に集中することも可能です。
仕事で活用しない時期は、子どもの遊びや勉強スペースとしても活用できます。
まとめ
注文住宅におけるワークスペースについて、メリット・デメリットやレイアウトの事例をご紹介しました。ワークスペースはテレワークに便利というだけでなく、将来収納部屋等に活用しやすいといったメリットもあります。ご自宅でテレワークされる可能性があるといった方は、本記事の内容をぜひ参考になさってくさい。
タクトホームでは累計59,000棟の分譲実績のある「グラファーレ」を扱っており、経験豊富な営業スタッフ、設計スタッフが対応します。
ワークスペースのある家を建てたいと考えている方は、ぜひ一度お問い合わせ・ご相談ください。