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建売住宅のオプション工事、その種類やおすすめの設備

建売住宅と聞くと「買ったらすぐに、そのまま住める家」と思ってはいませんか? 

実は建売住宅の多くは、標準仕様のままだと照明やカーテンレールといった生活に必要な設備がついておらず、オプションで選択する形式になっています。

建売住宅のオプションにはどんなものがあるのか、設置しておくと便利なおすすめのオプション設備をご紹介します。

建売住宅のオプション仕様とは

建売住宅ならば、せめて必要不可欠な生活設備くらいそろえておいてほしいと思うかもしれません。

なぜ建売住宅にオプション仕様があるのでしょうか。その理由からご説明します。

なぜ建売住宅にオプション仕様があるのか

建売住宅のオプション仕様には、どんなものがあるのでしょうか。

実はその内容は、建築を担当する会社によって変わってきます。

多くの場合、カーテンレール、網戸、窓シャッター、エアコン、テレビアンテナなどはオプションとなっています。

洗濯機を置く防水パンや、ベランダや窓につける物干し金物、クローゼットのハンガーパイプなどがオプションになっている場合もあります。

なぜそんなにオプションが多いのかというと、購入する人の好みに合わせるためです。

例えば「窓はごくたまに換気で開ける程度」という生活スタイルなら、網戸は必要ないでしょう。

「洗濯物はすべて乾燥機で乾かす」というなら、物干し金物は必要ありません。

余分な物をつけて住宅の価格を高くするより、何が必要か購入する人に選んでもらうというサービスが、オプション仕様となっているのです。

そのため建売住宅を購入する際には、どこまでが標準設備か、何がオプションになっているかをしっかり把握しておきたいものです。

オプションの工事費は住宅ローンにできる?

建売住宅を購入するにあたって、住宅ローンを利用する人も多いことでしょう。

オプション設備を追加した場合、その価格まで含めて住宅ローンを組むこともできます。

ただし、「住宅価格のみで3000万円のローンを申し込んで審査に通ったけれど、その後でオプションを100万円分追加したので、融資金額を3100万円にしてほしい」といったこともあるでしょう。

その場合、3000万円のローン申し込みをいったん取り下げて、改めて融資額3100万円のローンを申し込んで審査を受けなければなりません。

また建築業者の中には、オプション工事分の費用を用立てるために、提携金融機関のリフォームローンを紹介してくれるところもあります。

リフォームローンは一般的に、住宅ローンよりも金利が高くなっていますが、短期間のみ利用するなら、実際に支払う利息は住宅ローンに組み込むよりも安くなることも。

住宅ローンに組み込むか、リフォームローンを利用するか、月々の支払いや利息額を確認の上、自分に合った方法を選びたいものです。

関連記事:注文住宅と建売住宅、結局どちらがいいの?

関連記事:住宅ローンの選び方はどうすればいい?5つのポイントをご紹介

建売住宅のオプション工事は値引きできる?

建売住宅を購入する際、「あれもほしい」「これがあったら便利」とオプション工事を追加していくと、気がついたときにはかなりの工事金額になってしまうことがあります。

そういった場合は、オプション工事の値引きを交渉してみてもいいかもしれません。

実は、オプション工事の値引きに対応してくれる建築業者は、決して少なくありません。

特に、オプション工事費の総額が高くなるほど、値引きに応じてくれる可能性が高いといっていいでしょう。

ただし、あまり大幅な値引き交渉は建築業者も対応できないどころかモチベーションを下げてしまい、ていねいな工事が期待できなくなることも。

値引きを交渉するなら、「端額分を負けてもらえませんか?」といったように、総額の5%程度を目安にするといいでしょう。

オプション工事を依頼する際の注意点

建売住宅のオプション工事を依頼する時には、いくつか注意しておきたいポイントがあります。

オプション工事を依頼する前に、チェックしておきましょう。

大規模な工事になるものはオプション仕様を依頼する

オプション仕様の中には、新築の時点でしておいたほうがリフォームで後付けするより安くできるものと、住み始めてから取り付けても値段が変わらないものがあります。

床暖房やビルトイン食洗機、コンセントの追加といったオプションは、新築時に工事しておいたほうが安上がりです。

なぜなら、後からリフォームで取り付けようとすると、床材や壁紙も剥がすといった大規模な工事が必要になるからです。

窓シャッター、トイレや浴室の窓に取り付ける面格子なども、大規模工事が必要になりそうな印象があります。

しかしいずれも、家の外壁に簡単に取り付けられる製品が出ているので、リフォームで後付けしてもそれほど価格は変わりません

カーテンレールやクローゼット内のハンガーパイプの取り付けも、後から簡単に追加できます。場合によっては、気に入った製品をホームセンターなどで購入して取り付けたほうが、オプション工事を依頼するより安上がりになることも。

ただし、自分で取り付けようとして失敗する可能性もあるので、きれいに取り付けたい、DIYに自信がないといった場合はオプション工事を依頼しましょう。

故障した際の窓口を確認しておく

建売住宅のオプション工事は、住宅を建築した業者が行うとは限りません。特にエアコン、ビルトイン食洗機といった電化製品は、建築業者とは別の専門業者が行うことも多くなっています。

そういった場合、住宅そのものにつけた保証ではカバーされない可能性も。

オプションで取り付けた電化製品については、保証期間はどうなっているのか、修理の依頼窓口はどこなのか、しっかり確認しておきましょう。

建売住宅でぜひ頼んでおきたいオプション工事と費用相場

オプションで依頼したい工事について、それぞれの内容やポイント、工事費用の相場をご紹介します。

カーテンレール

建売住宅の場合、カーテンレールやカーテンボックスがオプション仕様になっているケースも少なくありません。

カーテンボックス内にレールを取り付けるのか、カフェカーテン風のレールを壁に取り付けるのか、あるいはロールカーテンやブラインドにするのかなど、インテリアの好みが出やすいポイントでもあるからです。

一般的なカーテンレールの場合、工事費用は1カ所につき6,000~8,000円程度が相場となっています。

カーテンボックスを取り付ける場合は、1カ所につき2~4万円かかると考えておきましょう。

また、デザイン性の高いレールだと、1カ所1万円を超えることも。

家のすべての窓にカーテンレールを取り付けると、総額で10万円以上かかることも珍しくありません。

カーテンレールのオプション工事を依頼する場合は、どんなカーテンを取り付けたいのか、カーテンボックスはつけるのか、つけるとしたら色はどうするのかなど、希望のデザインをしっかり伝えるようにしましょう。

網戸

建売住宅の標準仕様では、網戸がついていないことがほとんどです。

ただし窓のサッシそのものには、網戸を取り付けるためのレールがあらかじめ設置されています。

オプション工事で網戸の取り付けを依頼すると、サッシメーカの純正品の網戸を取り付けてもらえます。

後から自分で網戸を設置することもできますが、純正品のほうが外れにくく開閉もしやすいのでお薦めです。

工事費用の相場としては、網戸1枚につき6,000~8,000円となっています。

居室すべての窓に網戸を取り付けると、10万円近くかかると考えておきましょう。

窓シャッター

窓シャッターは防犯効果も高いのですが、それだけではありません。

台風などの災害時に窓が割れることを防ぐ効果もあるので、できればすべての窓に取り付けておきたいものです。

窓シャッターの価格は、窓の大きさによって異なります。

また手動タイプとリモコン電動タイプがあり、手動のほうが価格は安くなっています。

相場としては、サイズにもよりますが1枚につき5~10万円と考えておけばいいでしょう。

電動タイプでも、壁を壊すといった大規模な工事は必要ないので、後からリフォームで取り付けても価格はさほど変わりません。

防犯フィルム

防犯フィルムとは、ガラスに貼ることで強度を高め割れにくくする効果があります。

全国防犯協会連合会が「防犯性能の高い建物部品」と認めた防犯フィルムには、CPマークがつけられています。

CPマークのついた防犯フィルムを貼ると、金属バットやハンマーで叩いてもガラス面に穴が開かないので、泥棒などの侵入を防げます。

また、ガラスにひびが入っても破片が飛び散らないので、台風などの災害時も安全です。

工事費は窓の大きさにもよりますが、掃き出し窓2枚で3~5万円程度となっています。

小さめの窓なら自分で防犯フィルムを貼ることも可能ですが、大きい窓全面に貼る場合はシワが寄ったりフィルムが波打ったりしがちなので、専門業者に任せた方がいいでしょう。

面格子

面格子とは、窓の外に取り付ける金属製の格子のことです。

トイレや浴室の窓からの侵入防止のほか、小さいお子様の転落事故防止にも使われています。

面格子の工事費用は、窓の大きさにもよりますが1カ所2~4万円程度です。

面格子にはさまざまなデザインがあるので、依頼の際にはどんなタイプがいいのか、業者としっかり打ち合わせをする必要があります。

防水パン

建売住宅の標準設備では、洗濯機を置く防水パンがないことも増えてきました。

また、防水パンを使わず洗濯機を床に直置きしている家庭も少なくありません。

防水パンは、洗濯機や排水口からの水漏れがあった際に、床が痛むのを防ぐ役割があります。また冬場には、洗濯機の内部が結露することも多く、防水パンがないと床が湿ってカビが繁殖することもあるので、万が一に備えて取り付けることをお薦めします。

防水パンは排水口の位置や高さが合わないと設置できません。

またドラム式洗濯機の場合、防水パンの耐荷重の問題もあります。

ですから自分で設置するよりも、オプション工事で取り付けたほうがいいでしょう。

防水パンの価格は、種類やサイズによって変わってきます。

数千円で取り付けられるものもありますが、最多価格帯は2~3万円となっています。

物干し金物

物干し金物には、ベランダの屋根から吊り下げるタイプ、壁面に取り付けるタイプ、ベランダの手すりに取りつけるタイプなどがあります。

また、物干し竿を引っかけて使うタイプのほかに、ワイヤーになっていてそのまま洗濯物を干せるタイプもあります。

身長が低いと、取り付ける高さによって使いにくい場合があるので、事前に取り付け位置をよく検討したほうがいいでしょう。

自分で取り付けることもできますが、強度を考えるとオプションで工事をしたほうが確実です。

工事費の相場は2~3万円程度ですが、物干し竿を使うタイプの場合は、竿の費用も考えに入れておきましょう。

クローゼットのハンガーパイプ

クローゼットの内部に洋服をかけたいなら、オプションでハンガーパイプを取り付けておくと便利です。

ジャケットなど丈の短い服が多い場合は、上下2段に取り付けておくといいでしょう。

自分で取り付けることもできますが、ある程度の強度が必要なため、オプション工事で取り付けておくと安心です。

その場合、持っている服の種類に合わせて、高さや幅をオーダーするといいでしょう。

価格については、取り付ける本数や幅にもよりますが1~3万円程度です。

照明

建売住宅の標準設備では、照明は玄関や浴室、トイレなど、最低限の場所にしかついていないことがほとんどです。

居室は好みに合わせてオプションで工事することとなります。

居室の照明の取り付け部分がソケットになっている場合は、好きな照明器具を買ってきて取り付ければいいのですが、シーリングライトにする場合には電気工事が必要です。

電気工事は資格がないとできないため、オプションで依頼しなければなりません。

照明器具の設置だけなら5,000円~2万円程度でできますが、電気工事が必要な場合は別途で5,000~1万円程度の工事費用がかかることが一般的です。

テレビアンテナ

テレビのアンテナ工事は、オプションで依頼しなければなりません。

相場としては5~10万円程度となっています。

テレビアンテナを取り付けなくても、ケーブルテレビなどに加入すれば視聴できます。ただし、ケーブルテレビなどは月額使用料がかかるため、長期的にはアンテナ工事をしたほうが安上がりといえるでしょう。

エアコン

昨今の気候を考えると、もはやエアコンは住宅に必須の設備といってもいいでしょう。部屋の広さにもよりますが、価格としては1台2~10万円程度となっています。

取り付けにはエアコン本体価格のほかに、工事費が1カ所につき1~3万円ほどかかります。

表札

建売住宅の場合、表札もオプション仕様となっています。

材質や大きさによって変わってきますが、門柱などに取り付けるプレート状のもので2~4万円程度と考えておきましょう。

そのほかにライト付きのタイプや、独立して設置できる脚付きのタイプなどもあります。

オプション仕様で選べるものの中に気に入ったデザインがなければ、後からオーダー品を取り付けるのもいいでしょう。

カーポート

カーポートは、コンクリートなどで床面だけを施工したもの、片支えの屋根付き、両支えの屋根付きなど、さまざまなタイプがあります。

屋根付きなら雨の日も車の乗り降りがしやすいだけでなく、直射日光を遮って車内温度が上がるのを防いでくれます。

構造や材質によって価格の幅も大きく、20~100万円が相場となっています。

柱が邪魔になって車の出入りがしにくいといったことのないよう、オプション工事を依頼する前には十分な打ち合わせをしておく必要があります。

建売住宅につけると便利なオプション工事と費用相場

建売住宅のオプション仕様の中には、「ちょっと贅沢かな?」と思っても、つけておいたほうが便利なものもあります。

そういったワンランク上のオプションの内容と、費用の相場をご紹介しましょう。

IHクッキングヒーター

IHクッキングヒーターは、表面がフラットなので掃除がしやすいというメリットがあります。

また火を使わないので、小さいお子様がいるご家庭でも安全で、夏場にもキッチンが不必要に暑くなりません。

万が一の災害の際も、電気はガスに比べて復旧が早い傾向にあります。

新居を購入するにあたって、思い切ってIHクッキングヒーターの導入を考えてみてはいかがでしょうか。

費用としては、大体10~15万円と考えておきましょう。

ビルトイン食洗器

「食洗機には予洗いが必要だから二度手間になる」「食洗機を使うと水道料金が高くなる」と思っていませんか。

今は食洗機や専用洗剤の性能も上がり、予洗いなしでもきれいに汚れが落ちるようになりました。

水道料金も、実は手洗いより食洗機のほうが安くなるという実験データもあります。

さらに食洗機は乾燥まで行ってくれるので、布巾を使って拭き上げるより衛生的です。

予算としては、20万円程度と見ておけばいいでしょう。

ビルトインではなく据え置きタイプの食洗器の設置なら、10万円程度でできます。

室内物干し

最近は、「雨の日でも洗濯物が干せる」「花粉や黄砂がつくので外干ししたくない」といった理由で、室内物干しをつける人も多くなっています。

建売住宅のオプションとして、室内物干しが選べる物件も少なくありません。

天井から吊り下げるタイプの室内物干しでも、シンプルなデザインなら気になることはありません。窓の脇につける折りたたみタイプの室内物干しもあります。相場としては、1カ所につき3~5万円となっています。

浴室暖房乾燥機

浴室暖房乾燥機には、ビルトインタイプと壁掛けタイプがあります。

建売住宅のオプションの場合は、ほとんどがビルトインタイプとなっています。

浴室暖房乾燥機のメリットは、浴室を洗濯物の乾燥室として使えることだけではありません。

冬場のヒートショックを避けるため、浴室内を暖めておくこともできます

また、浴室を乾燥させることでカビの発生も防げます

浴室暖房乾燥機にはガスを使うものと電気を使うものがありますが、どちらも価格はほとんど変わりません。

大体10~15万円程度と考えておきましょう。

フロアコーティング

フロアコーティングとは、フローリングの表面をコーティングすることで、傷や汚れをつきにくくする効果があります。

定期的に行う必要があるワックスとは違い、一度コーティングすれば効果は30年近く続くといわれています。

フロアコーティングを行う広さにもよりますが、部分的なコーティングなら費用は15~20万円程度で済みます。

目の行き届きにくい廊下のみ、傷のつきやすいリビングのみといった形で行うのもいいのではないでしょうか。

ただし、コーティングが適さないフローリング材もあるので、行う場合はコーティングしても良いのか確認することをおすすめします。

スマートキー

スマートキーとは、ボタン操作などで鍵を差し込むことなくドアの施錠・開錠ができるシステムのことです。

荷物が多いときでも簡単に開けられる、合鍵を不正に複製されるリスクが少ない、鍵を紛失した場合も内部システムの書き換えだけでユニットごと交換する必要がない、といったメリットがあります。

従来のシリンダー錠よりも価格が高く、オプション工事でも2~10万円程度かかるというデメリットもありますが、防犯効果も高いため、導入を検討してみてはいかがでしょうか。

バルコニー屋根

バルコニーに屋根がついていると、雨によるバルコニーの汚れが防げる、雨の日でもバルコニーでの作業ができるといったメリットがあります。

オプション工事費の相場は、10~15万円くらいです。

物干し金物と一緒に設置することが多くなっています。

ちなみに、バルコニーとベランダの違いをご存知でしょうか。

どちらも家から外に張り出しているスペースですが、屋根があるものをベランダ、屋根がないものをバルコニーと呼びます。

関連記事:新築戸建てでベランダ・バルコニーは必要?メリット・デメリットや後悔しないポイント

まとめ

建売住宅にオプション仕様がある理由や、オプション仕様のメリットなどを紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。

後からリフォームするより、オプションで工事を依頼したほうが安く上がるものもあるので、予算が許すならできる限りオプションを利用したほうがいいでしょう。

タクトホームは注文住宅だけでなく、建売住宅の建築・販売実績も豊富です。

ご相談いただければ、それぞれのライフスタイルに合わせたオプション工事を提供いたしますので、ぜひ一度タクトホームにご相談ください。

タクトブログ編集部
タクトホーム公式のブログです。おうちに関する情報をお届けいたします。
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