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戸建てに住んだら、ペットと暮らしたい! ペットのためにできる家造りのポイント

日本では、ペット可の賃貸物件は非常に少なくなっています。そのため「一戸建ての家を買ったらペットを飼いたい」という人も多いのではないでしょうか。ならば、人にとってもペットにとっても過ごしやすい家にしたいものですよね。具体的にどんなポイントに気をつければ、人にとってもペットにとっても暮らしやすい家になるのか、ご紹介します。

人もペットも暮らしやすい家にするために

飼い主にとって、ペットは愛する家族のひとり。しかし、違う動物である以上、その生活や暮らしやすさには人と違う点が多少なりともあるものです。

人にとって快適な家が、ペットにも快適とは限らない

人には快適な家がペットにも快適、とは限りません。

例えば、ピカピカに磨き上げたフローリングは、見た目も美しく気持ちのいいものですが、犬にとっては滑りやすく足を痛める原因にもなってしまいます。猫は隙間にこもりたがる習性があるので、すっきりと片付いた見通しのいい部屋は落ち着ける場所がなく、ストレスになってしまうことも。

ペットと暮らすなら、どんな習性を持った動物なのかをきちんと理解した上で、居心地のいい場所を作ってあげることが大切です。時には人側が折れなければならないこともありますが、それもペットと暮らす醍醐味だと受け止めましょう。

ペットのためにできる家造りの工夫

ペットのことを考えた家造りとしては、犬のためにドッグランを造る、猫が遊べるキャットウォークを設置するなど、様々なものがあります。ペットがいつでも外を見られるような見晴らし窓を造ったり、部屋の扉にペット用の通路を設けたりするのもいいでしょう。

室内犬を散歩させるなら、玄関に足を洗うスペースを用意しておくと便利です。ペットが危険な場所に入り込んだり脱走したりといった事態を避けるため、ペットガードを設置することもあります。

関連記事:おしゃれで使いやすい玄関とは? 玄関設計のポイントを紹介

は虫類や両生類などを飼う場合には、部屋の温度管理も重要です。ペットに合わせてこまめに室温を調整できるよう、エアコンの設置場所にも気を配りたいものです。

さらに、ペットを飼っていると、フードやおもちゃなどのペットグッズも増えるため、あらかじめ収納場所を考えておいたほうがいいでしょう。オウムなどの鳴き声が大きくなりがちなペットなら、声がご近所に響かないよう二重窓などで防音対策をしておく必要もあります

そういったペットのための家造りの工夫で重要なのは、どんなペットを飼うのか具体的にイメージしておくこと。同じ犬でも、小型犬を室内飼いにするのと、中型犬を外飼いにするのでは、対応が全く違ってきます。特に、家の建築後に飼い始める場合は、家族でよく話し合ってイメージを共有しておきたいものです。

ペットの安全性にも注意が必要

ペットを室内飼いにする場合、一番気をつけたいのは床材です。フローリングで足を痛めてしまうケースがあると言いましたが、それ以外にも気を配っておきたいポイントがあります。

犬や猫など床の上にいる時間の長いペットは、エサや水を零したといった理由で、床を舐めてしまうことがあります。床材に使われている塗料や、床掃除に使う洗剤は、ペットが舐めても大丈夫なものかどうか確認しておきましょう

また、ペットを飼っていると、床や柱に爪で傷をつけたり、トイレの際に床を汚してしまったりといったことが頻繁に起こります。傷が目立ちにくい建材にする、手入れのしやすい床材を選ぶといった工夫をしておくと安心です。

最近では、ペット対応を謳った建材もあります。ペットの安全性と手入れのしやすさを考えて、様々な建材を比較検討してみましょう。

犬と一緒に過ごせる家にするなら

ペットの代表格ともいえる犬と猫を例にとって、ペットのためにできる家造りの工夫を具体的にご紹介します。まずは犬と一緒に過ごすための工夫から見てみましょう。

家の中に犬の居場所を作る

犬は群れで過ごしたがる動物です。室内飼いにする場合は、家族が集まるリビングなどにケージやペットサークルを設置して、犬専用のスペースを作ってあげるといいでしょう。お留守番の時に寂しがる犬も少なくありませんが、家族の匂いのある場所だと、犬も安心してお留守番ができます。

庭にドッグランを造っておけば、好きなときに犬を遊ばせることができます。庭のドッグランが難しければ、バルコニーを広めに作って、人工芝を敷いて犬の遊び場にするのもいいでしょう。その際には、犬が格子の隙間から転落しないよう、バルコニーのデザインにも気を配りたいものです。

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犬のお手入れができる場所を作る

犬は基本的に、毎日のブラッシングが必要とされています。そのほかにもシャンプー、爪切り、肛門腺絞り、耳掃除といったグルーミングを行わなければいけません。

ブラッシングをすれば抜け毛が出ますし、シャンプー後は拭き上げや乾燥が必須です。そういったお手入れを楽に行えるよう、洗面所を広くとっておくと便利です。

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犬にもトイレが必要

犬を室内飼いにしていても、「トイレは散歩の時にさせるからいらない」と考える人は少なくありません。しかし、犬用のトイレは室内に必ず設けておきましょう。外でしかトイレができないと、散歩に行けない時に我慢をして膀胱炎になる、雨や台風でも散歩に行かなければならなくなるなど、犬も人も大変になってしまいます。

室内にトイレスペースを確保することで、犬も安心して過ごせるようになります。トイレの臭い対策も必要なので、換気がしやすく掃除が楽で、犬にとっても行きやすい場所に犬用トイレを設置するスペースを確保しておきましょう。

猫と一緒に過ごせる家にするなら

次に、猫と一緒に暮らす家の具体的な工夫をご紹介します。猫は犬とはまた違った習性があるので、それを踏まえて考えてみましょう。

猫トイレやエサ置き場を確保する

猫のエサ置き場というとキッチンを連想する方が多いようですが、キッチンはさまざまな匂いが入り交じる場所のため、猫にとってはあまり好ましい環境ではありません。

また、キッチンには包丁などの危険な調理器具も多いので、自由に出入りさせるのは心配です。できればキッチン以外で、掃除のしやすい場所にエサ置き場を設置するようにしましょう

猫のトイレは、臭わない猫砂などの対策をしても、臭いが気になりがちです。終わった後に砂をかけるので、周囲に猫砂が散らばることも日常茶飯事です。猫用トイレを設置するなら、換気がしやすく掃除が楽な場所を考えておきましょう。

建材に注意する

猫は高いところから床に飛び降りることも多いので、堅い床材はあまりよくありません。滑りにくくクッション性のある床材にしておくと、猫にとっても安心です

ただ、猫は毛繕いをすることがあるので、カーペット敷きにすると掃除が大変になってしまいます。汚れの染みにくい床材を選ぶようにしましょう。

さらに猫は、柱や壁で爪を研いでしまうこともあります。爪が引っかかりにくい壁紙を選ぶ、床から50cm程度を堅い木材で覆った壁にするといった対策をとるのもお薦めです。

見せる収納ではなく隠す収納

猫はジャンプ力が高いので、思わぬ高さまで飛び上がります。飾り棚などに小物を置いておくと、猫がジャンプした拍子に落ちたり、猫のおもちゃにされたりといったことが起こりがちです。

見せる収納でおしゃれな家造りを目指すのもいいですが、猫と一緒に暮らすならあまりお薦めできません。できれば猫がいたずらしないよう、隠す収納にしておいたほうがいいでしょう。

まとめ

人にとって暮らしやすい家が、ペットにとっても暮らしやすいとは限らないことがお分かりいただけたと思います。しかし、ペットのために人間側がすべて我慢する必要はありません。様々な角度から考えていけば、人もペットもお互いに我慢することなく暮らせる家造りができるはずです。

多くの注文住宅をご提供してきたタクトホームには、ペットを飼うのに適した様々な家の設計ノウハウがあります。また、ペット対応の建材も豊富に取りそろえております。ペットと一緒に楽しく暮らせる家をお考えなら、ぜひタクトホームにご相談ください。

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